ポスティングスタッフがチラシを捨てる?捨てられる原因や対策を紹介
ポスティングは、ターゲットに認知をしてもらったり集客の効果を得たりするためにチラシを配布する方法です。しかし、ポスティング業者やスタッフが依頼されたチラシを配布しないで捨ててしまう事例もあります。
この記事では、ポスティング業者やスタッフがチラシを捨てる原因や、捨てられないための対策を紹介します。原因を知って、チラシを捨てる不正行為が起こらない取り組みをしている業者選びをするための参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.ポスティングチラシを配らずに捨てられることはある?
- 2.ポスティングチラシが捨てられる原因
- 3.チラシを捨てられないようにするには?
- 4.ポスティング業者の選び方
- 4.1.ポスティングの実績が豊富にある
- 4.2.噂やポスティング利用経験者の意見を参考にする
- 4.3.捨てられないための予防策を講じている
- 5.チラシを捨てられないためにポスティング業者が行っている対策
- 5.1.配布員にGPSを持たせて管理している
- 5.2.配布員の力量を考慮した実施依頼部数の設定
- 5.3.配布部数の報告をしやすい職場環境作り
- 5.4.配布員の評価を行う
- 5.5.配布員の教育・コミュニケーションの徹底
- 5.6.チームでポスティングをしてもらう
- 5.7.抜き打ちで配布先に確認しにいく
- 5.8.罰金や罰則を科す
- 6.ポスティングチラシが捨てられるとクレームにつながる場合も
- 7.ポスティング業者選びにお悩みならエリアインテグレーションに相談
- 8.まとめ
ポスティングチラシを配らずに捨てられることはある?
以前よりは少なくなっているとは思いますが、ポスティングチラシが顧客のポストに入られることなく廃棄された例は、今でも時々みられます。
ポスティングを依頼した業者の配布員を管理する仕組みに問題がある場合や、配布員の報酬が不当に低かった際などに起こりうる事象です。また、ポスティングしていると言いながら実際はチラシを廃棄してしまう悪徳業者も、いまだに存在していることを念頭に置いておきましょう。
ポスティングチラシが捨てられ罰せられた事例
実際にポスティングチラシの投棄が発覚するのは、捨てられていた場所の居住者や管理人から苦情が入ることがほとんどです。大抵は、居住者や管理人に謝罪することで解決できるのですが、あまりに悪質な場合は、法的に罰せられることもあります。
2016年11月、神戸市内の集合住宅のゴミ捨て場から大量の投棄チラシが見つかり、ポスティング会社の配布員と元配布員が産業廃棄物処理法違反で罰せられました。その後の調査で、違反した配布員の自宅でこれまでに配布されていたはずの大量のチラシが発見されており、常習化していたと見られています。
ポスティングチラシが捨てられる原因
ポスティングチラシが捨てられる原因はいくつかありますが、大まかに下記の2つに分類できます。
- 故意に捨てるケース
- 故意ではないケース
ポスティングチラシを捨てると聞くと、悪意を持って行っている印象を持つかもしれませんが、必ずしも故意にしているケースばかりでは無いことを理解しておきましょう。捨てたと勘違いされるという誤解から生まれる事例もあるのです。
ここでは、ポスティングチラシが捨てられる原因を詳しく見ていきましょう。
故意に捨てるケース
業者自体が悪意を持ってポスティング業務を怠るケースもあります。具体的には、業者で対応できないほどの依頼を引き受けて報酬だけを受け取り、対応できない分のチラシを処分しているなどの事例です。
悪意とまではいかなくとも、「楽をしたい」という思いから不正につながってしまう場合もあるでしょう。組織の中の一握りのチームが、楽をしたいがためにチーム内で配布チラシの廃棄を行っているなどの例も考えられます。
また、先ほど紹介した過去の事例のように、個人の配布スタッフがチラシを廃棄する例も少なくありません。ポスティング業者では、チラシの配布を一人ひとりの配布員が担当していますが、その雇用形態はアルバイト・パート・契約社員など様々です。彼らの報酬が出来高制となっている場合もあるでしょう。そう言った場合には、廃棄をして配る枚数が減れば楽に稼げると思い、魔が差して捨ててしまうケースもあるのです。
業者選びの際は配布員の体制・管理が整っている業者を見極めるようにしましょう。難しいかもしれませんが、配布員たちがどう言った雇用形態なのか、更にはどう言った報酬体系の下で働いているのか、彼らの待遇面の状況などにも常に気を配っておくことが大切です。
故意ではないケース
中には、捨てるつもりはなかったのに捨てたと勘違いされる事例もあります。具体的には、「ポスティング時にチラシを仮置きし、そのまま置き忘れてしまった」「集合住宅のポストに入れたチラシを、多くの居住者が共用部のゴミ箱に捨てたことで、大量廃棄をされたと勘違いされた」などです。
また、不要になったチラシの処分を依頼している廃棄業者側の管理ミスや、更には、廃棄業者自身が不正に廃棄(不法投棄)するといった事例も、残念ながらいまだに起こっています。こういった場合は配布業者がやった訳ではありませんが、大抵の場合チラシの内容を見て通報されるので、最初に疑われるのは配布業者になってしまいます。
チラシを捨てられないようにするには?
チラシを捨てられないようにするために、特に重要なのが適切な業者選びです。しかし実際には、インターネットでポスティング業者を調べてみても、どこが良いのか分からないという方は少なくないでしょう。
特に、上記で取り上げたような悪質なポスティング業者を見極めることは、ポスティングの事情に詳しい人でも、そう簡単なことではありません。
ポスティングの投棄事故は「うっかりミス」によって起こることが多いので、配布員の教育や管理をしっかりとしているかどうか、業者に質問してみることをお勧めします。中途半端に誤魔化す、分かり易く丁寧な説明をしてくれないなどの業者には、その時点で注意が必要です。
投棄事故は、それが故意でも故意でなかった(過失)としても、その業務に係わる「人」の意識の問題です。配布チームのリーダーや一人ひとりの配布員が、自ら行動を律するように仕向けていく。そんな組織風土や体制を作り上げているかどうか、それこそがポスティング業者を見極めるポイントです。目利きになるのは大変ですが、ポイントを絞って経験を積めば、決して難しいことではありません。具体的なポスティング業者の選び方について、次の見出しで詳しく解説していきます。
ポスティング業者の選び方
信頼できるポスティング業者を選ぶ際のポイントは、主に下記の3つです。
- ポスティングの実績が豊富にある
- 噂やポスティング利用経験者の意見を参考にする
- 捨てられないための予防策を講じている
上記のポイントを元に適切な業者を選び、効果的な販促活動につなげられるようにしましょう。
ポスティングの実績が豊富にある
ポスティングの実績がたくさんある業者は、配布エリアに関しての情報を多く持っています。効率的なポスティングのルートや方法を熟知しているため、配布員の動きがよく、無駄な負担をかけることもありません。
また、エリアの情報が多ければ、自社の求める客層に有利なエリアなどのアドバイスももらえます。過去の同業者のチラシの反響はどうだったかなどの情報も掴め、ポスティングでの販促をスムーズに進められるようになるでしょう。
噂やポスティング利用経験者の意見を参考にする
ポスティング業者を選ぶ際には、過去にポスティングを使ったことがある経験者の意見を参考にする、地元の噂や口コミを参考にするのもおすすめです。
実際にポスティングを使ったことがある知り合いの意見は、非常に参考になります。実際に使ったことがあるからこそ気になった点や、ポスティングを依頼する中で「もっとこういう点を確認しておけば良かった」などと感じた点もあるでしょう。知り合いにポスティングを使ったことがある方がいる場合は、是非意見を聞いてみましょう。
身近にポスティングを使ったことがある人がいない場合は、地元の噂や口コミを参考にするのも良いでしょう。「このポスティング業者のスタッフの態度が悪かった」「大量のチラシを置き忘れていったことがある」などの意見があれば、その業者の管理体制が不足していると考えられます。
捨てられないための予防策を講じている
ポスティング業者を選ぶ際は、チラシが捨てられないための対策がされているかどうかを確認するようにしましょう。捨てられないための予防策としては、配布員にGPSを持たせて不審な動きをしていないかを管理している、配布員の力量に合わせて適切な配布数を設定しているなどが挙げられます。
他には、配布員毎に特定の色を指定して、チラシの束の側面に指定した色でマーキングをしている業者もいます。このように、業者によってさまざまな予防策を講じているので、ポスティング業者を選ぶ際には、どのような方法で予防・対策を行っているのかを確認しておきましょう。
チラシを捨てられないためにポスティング業者が行っている対策
ここからは、チラシを捨てられないためにポスティング業者が行っている対策を8つほど紹介していきます。下記のような対策を行っている業者であれば、チラシを捨てられる心配も少なくなるでしょう。
- 配布員にGPSを持たせて管理している
- 配布員の力量を考慮した実施依頼部数の設定
- 配布部数の報告をしやすい職場環境作り
- 配布員の評価を行う
- 配布員の教育・コミュニケーションの徹底
- チームでポスティングをしてもらう
- 抜き打ちで配布先に確認しにいく
- 罰金や罰則を科す
それぞれのポイントを解説していくので、ポスティング業者選びの際の参考にしてみてください。
配布員にGPSを持たせて管理している
GPSでスタッフの動きを随時確認しているところであれば、配布員一人ひとりの行動履歴が確認できるので、もし配布員が不審な動きをしていたらすぐに分かります。大きなトラブルになる前に対応できるため、トラブルのリスク回避が可能です。
GPSを所持していることで配布員も見られていると感じられるので、適度な緊張感を持ちながら効率的にポスティングをしてくれるでしょう。
配布員の力量を考慮した実施依頼部数の設定
配布員によって、時間内に配布できる部数は異なるでしょう。あまり多くの部数を配布できない配布員に対してチラシの配布部数を多く設定し過ぎるとと、業務を苦痛に感じて魔が差し、チラシを捨ててしまうかもしれません。
配布配布員一人ひとりの力量の把握や配布エリアの現地調査などを行い、担当した配布員が無理なく働ける配布部数を設定しているポスティング業者であれば、配布員からの不満が生まれる可能性が少ないでしょう。
配布部数の報告をしやすい職場環境作り
予定配布部数に届かなかった場合にペナルティがある、届かなかったことを報告をしたら罵倒されるなど、職場の環境が悪いとチラシを捨てられる可能性が高くなります。予定部数に届かなかった際に、配布員がペナルティなどを恐れて、会社にバレないようにチラシを隠したり捨ててしまうのです。
このような事態を避けるためには、予定配布部数に届かなくてもペナルティがなく、予定部数に達しなかったことを報告しやすい職場環境作りが大切です。配布員が負担に感じることがなければ、報告をするのを恐れてチラシを隠したり捨ててしまう事態を避けられるでしょう。
配布員の評価を行う
配布員の評価をしっかりと行っている会社は、配布員が自身の仕事ぶりを適切に評価されていることに喜びを感じてやる気を出してくれる可能性が高いと思われます。そのため、会社に不満を感じて魔が指してチラシを捨ててしまう、会社の給料や待遇に不満を感じてやる気が出ず廃棄してしまうといったリスクを軽減できます。
ポスティング業者を選ぶ際は、スタッフの評価体制がどのようになっているのかも確認しておくと良いでしょう。
配布員の教育・コミュニケーションの徹底
配布員に対して、チラシを破棄した場合の損害賠償責任などのリスクなどを伝え、社会人としてのモラルを守るための教育をしっかりと行っているところは、配布員が廃棄をしてしまうリスクを軽減できるでしょう。
配布員とコミュニケーションを取り、どのような点に不満を感じているか、どのような点を改善してほしいかなどのヒアリングができていると、配布員の不満が大きくなる前に対処ができるのでより安心です。
例えば、決まったエリアに担当の配布員が配布を行う組織配布形態のポスティング業者の場合は、チラシの引き渡し・引き取り時にコミュニケーションを取るようにするなどの工夫をしているところを選ぶと良いでしょう。
配布員が依頼されたエリアに移動して配布を行う移動配布は、配布エリアに直行させるのではなく必ず出社させて注意確認を行い、配布終了時には帰社させて残部数の確認作業と完了報告を行うように徹底するなどの工夫をしているところであれば安心です。
チームでポスティングをしてもらう
グループ単位で配布エリアを移動しながらポスティングを行う、移動配布型の「キャラバン方式」といった配布方法もあります。車にチームを乗せて動くため、不審な動きがないか、置き忘れなどのうっかりミスをしていないかをお互いに注意しながら配布をしてもらうことができます。ただし、チーム編成をしっかりと考慮しないと、チーム全体で不正行為をする可能性もあるので油断は禁物です。過去にはリーダーが不正を行った例もあるので、会社側がチームやリーダー任せにしないで、チーム編成を変えたりリーダー同士の相互評価制度などをきちんと実施しているかもチェックポイントになります。
抜き打ちで配布先に確認しにいく
配布員がチラシを配布した後に社員が配布先に直接確認にいく方法もあります。事前に配布員に告知せずに抜き打ちでチェックをすると、普段の配布状況をより正確に把握できます。いつ確認されるか分からないとなれば、配布員にも緊張感が生まれて、チラシ廃棄の牽制になります。ただし、どうしてもコストがかかるため、頻繁に行うのは現実的ではありません。
罰金や罰則を科す
ポスティング予定のチラシが廃棄された際に、罰金や罰則を科すのも効果的な予防策です。懲罰金の徴収や給料のカットなど、厳しい罰金や罰則を設けることは、確かに高い効果が得られる方法ではあるのですが、一方で配布員のロイヤリティを下げ、定着率が悪くなることにもつながってしまいます。
こういった懲罰をベースにした予防策は「諸刃の剣」であることを理解しておかなければなりません。
ポスティング業者に依頼をする際は、スタッフがチラシを捨てた場合にどのような対応をしているのかを必ず確認してください。
ポスティングチラシが捨てられるとクレームにつながる場合も
ポスティングチラシが故意に廃棄されていた場合には、発見者からクレームが入ることもあります。ポスティングによるクレームに対応をしてくれるポスティング業者も多いですが、第一報は事業者側に入ることも多いので注意が必要です。もしクレームが入ったら、すぐにポスティング業者に確認の連絡を入れましょう。
チラシが廃棄されていると、例えそれがポスティング業者による廃棄だったとしても、チラシ販促を行っている会社の印象が悪くなってしまいます。自社へのクレームや悪印象を避けるためにも、ポスティング業者選びをしっかりと行う必要があります。
ポスティング業者選びにお悩みならエリアインテグレーションに相談
ポスティング業者選びにお悩みの方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。エリアマーケティング事業を展開しているエリアインテグレーションでは、エリア販促プロモーションのプランニングからポスティング広告の運用管理まで、エリアマーケティングに関わる業務を一括対応しています。
信頼できるポスティング業者のみと提携しているので、チラシの廃棄などに不安を感じている方も安心してご相談ください。
アセスメントを実施したポスティング業者の選定
エリアインテグレーションでは、一定の条件をクリアしたポスティング業者のみを採用しています。採用時には、独自の選定基準をベースにした事前アンケートを実施し、配布エリアの確認やスタッフ雇用形態・管理体制、配布予定のチラシの管理方法、配布状況の報告の仕方、クレーム対応方法などを詳しくチェックをします。
その後、候補となったポスティング会社へ実際に訪問して、事前アンケートに基づいた事実確認を行い、さらに第三者から見た信用調査を行い客観的な意見を反映させることで、より精度の高い提携先選定が可能になります。
採用後は、定期的に共同アセスメントを実施し、提携先が選定基準を維持しているかどうかを彼らと一緒に確認しています。アセスメントの内容も見直しを繰り返し、常に新しい基準を取り入れています。
このように、提携業者とのコミュニケーションを密にすることで、常に安心して依頼できるポスティングネットワークを維持しているのです。
レギュレーションを設定して品質を安定させる
エリアインテグレーションのポスティングネットワークでは、チラシ配布の際のレギュレーションを設けています。そうすることで、全国各地の提携業者が統一したルールの中で業務ができ、安定した品質を提供することが可能になります。
例えば、マンションにチラシを配布する際に、配布が可能かどうかスタッフが悩むケースは少なくありません。そんな際には「管理人がいてチラシ投函禁止の表示がない場合は、管理人に確認をした上で許可があればポスティングする」といった基準が設けられています。
万が一のクレームも迅速かつ丁寧に対応
クレーム対応を行う専用のコールセンターも設置しています。専門のコールセンターがあることで、ポスティングの依頼主の負担を軽減するとともに、クレームへの迅速な対応が可能です。
また、不幸にして発生してしまったクレームの内容は、全国の提携先ポスティングネットワーク各社と情報共有し、同様の事例が再発しないよう対策を講じています。また、エリアインテグレーション独自の配布禁止リストも保持しており、安心・安全には万全を尽くしています。
まとめ
ポスティングでは、チラシが顧客のポストに入られることなく廃棄される例も散見されます。ポスティングチラシが捨てられてしまうケースとしては、ポスティング業者やその配布員が故意に捨てるケースや、故意ではなく捨てたと勘違いされてしまうケースなどがあります。
ポスティングチラシを捨てられないようにするためには、適切な業者選びが重要です。しかし、ポスティングに詳しくない方が適切なポスティング業者を選ぶのは、そうそう簡単なことではありません。ポスティング業者選びに少しでもお悩みの方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。