ポスティングのメリット7選|7つのデメリットや成功させるポイントも解説
ポスティングは、特定のエリアにチラシなどを投函して、企業の認知度や集客数の向上を目指す広告手法です。近年ではWEBやSNSでの広告が増加している傾向ですが、ポスティングはあらゆる世帯に直接的にアプローチできることから、現在でも効果が期待できる方法となっています。
この記事では、ポスティングのメリットデメリットについて詳しく解説していきます。ポスティングを成功させるコツについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.ポスティングとは
- 2.ポスティングのメリット
- 2.1.新聞が届かない層にアプローチできる
- 2.2.特定のエリアに情報を届けられる
- 2.3.手に取ってもらいやすい
- 2.4.チラシの効果をすぐに得られる可能性がある
- 2.5.さまざまな年齢層の方に見てもらいやすい
- 2.6.配布方法の選別ができる
- 2.7.チラシ以外の配布物も届けられる
- 3.ポスティングのデメリット
- 3.1.配布する際にケアすべき点が多い
- 3.2.クレームが発生するリスクがある
- 3.3.配布をするのに時間がかかる
- 3.4.細かいターゲティングができない
- 3.5.読まずに捨てられる可能性がある
- 3.6.地域によっては割高になることがある
- 3.7.ポスティング業者選びで失敗する恐れがある
- 4.ポスティングを成功させるには
- 4.1.事前に市場調査・競合調査をする
- 4.2.ユーザーのニーズを把握する
- 4.3.チラシを配布するエリアの調査をする
- 4.4.集合住宅に配る
- 4.5.ポスティング後に効果測定をする
- 5.ポスティングで高い効果を得やすい事業者の特徴
- 6.ポスティングのメリットを得られる業者を探すならエリアインテグレーション
- 7.まとめ
ポスティングとは
ポスティングは、店舗のセール情報、店舗オープンのお知らせなどをまとめたチラシをポストに投函して認知度や集客数の向上を目指す手法です。IT化が進んだことでWEBやSNSで広告を出稿する企業も増えていますが、ポスティングはインターネットに触れる機会が少ない方にも情報を届けられるという強みがあります。
ポスティングは自社で行うこともできますが、業者に委託をすれば配達の手間などを軽減できるだけでなく、プロの視点から配布方法などのアドバイスをもらえます。
ポスティングの強みやメリットについては、次の見出しで詳しく見ていきましょう。
ポスティングのメリット
ポスティングの強みとして、インターネットに触れる機会が少ない方にも情報を届けられると解説しました。しかし、ポスティングには他にもさまざまなメリットがあります。ここでは、ポスティングのメリット7選を見ていきましょう。
- 新聞が届かない層にアプローチできる
- 特定のエリアに情報を届けられる
- 手に取ってもらいやすい
- チラシの効果をすぐに得られる可能性がある
- さまざまな年齢層の方に見てもらいやすい
- 配布方法の選別ができる
- チラシ以外の配布物も届けられる
それぞれのメリットを、以下で詳しく解説します。
新聞が届かない層にアプローチできる
新聞の折込チラシは、新聞を契約している方にしか宣伝できません。しかし、ポスティングは「直接ポストに投函」するため、契約の有無に関わらず幅広い層にアプローチできます。
発行部数(単位:千部) |
人口千人当たり部数 |
日刊紙数 |
|
2018年 |
48,927 |
390 |
117 |
2019年 |
46,233 |
370 |
116 |
2020年 |
42,345 |
340 |
116 |
2021年 |
39,512 |
319 |
113 |
2022年 |
36,775 |
298 |
112 |
引用:「新聞の発行部数と普及度|一般社団法人 日本新聞協会」
一般社団法人 日本新聞協会が発表している「新聞の発行部数と普及度」のデータを見ると、新聞の発行部数が年々減少していることが分かります。人口減少やさらなるIT化の進行によって、今後も発行部数の減少が予想できるため、新聞の契約の有無に左右されず多様な層にアプローチできる「ポスティング」がおすすめです。
特定のエリアに情報を届けられる
ポスティングは、特定のエリアに限定して配布することが可能です。「丁目」単位でチラシの配布先を選定できるので、「店舗周辺の世帯に対してピンポイントにアプローチしたい」「見込み顧客やターゲット層が多いエリアを狙ってチラシを配布したい」などの要望に合わせて配布エリアを決められます。地域に根差した事業を行っている企業などに特に向いている方法です。
手に取ってもらいやすい
チラシは、ポストから取り出す際に確実に手に取ります。そのため、ターゲットの興味のある内容であれば目を引きやすく、そのまま「店舗に出向く」「メール・電話で問い合わせを行う」などの次のアクションにつながる可能性もあるでしょう。
チラシは手元に「形」として残るので、すぐに次のアクションにつながらなくても、「今後必要になるかもしれないから取っておこう」という選択につながることも珍しくありません。必要になったタイミングで問い合わせなどのアクションにつながるなど、長期的な販促の効果も期待できるのです。
また、1回のポスティングで興味を示していなくても、定期的なポスティングによってターゲットが興味を持つ場合もあります。
チラシの効果をすぐに得られる可能性がある
ポストの中身は毎日確認する人が多いので、チラシを配布した日に購買行動につながることも珍しくありません。例えば、「バーゲンセールの開催チラシ」「新規店舗オープンのチラシ」など、タイムリーな情報をポスティングで告知すればすぐに店舗の利用を検討する方もいるでしょう。
他にも、チラシに期間限定で利用できるクーポンや割引券をつけておくなどの工夫をすると、「お得になるなら期間内に利用しなければ」という心理が働きます。このように、すぐにすぐに宣伝効果が得られる可能性があるのもポスティングの大きなメリットです。
さまざまな年齢層の方に見てもらいやすい
ポスティングはエリアを指定して配布をするので、エリア内の若年層から高齢層まで幅広い層の方に見てもらえるのも特徴です。他にも、性別や職種、年収などに関係なく情報が届けられるため、地域の幅広い層にアプローチをしたい企業にはポスティングが適切と言えるでしょう。
エリアによって年齢層などに多少の違いがあるので、気になる方は国勢調査のデータなどを参考にしてみてください。
配布方法の選別ができる
「広告にかけられる費用」や「情報を伝えたい顧客像」などによって、配布方法を柔軟に変えられるのもポスティングの強みです。ポスティングの配布方法には、以下のような種類があります。
軒並み配布(ローラー配布) |
物件を限定せずにエリア全体に配布する |
選別配布(セグメント配布) |
ターゲット層を絞り込んで配布する |
集合配布 |
集合住宅のみに配布する |
戸建て配布 |
一軒家・戸建て物件のみに配布する |
事業所配布 |
事業者のみに選別して配布する |
「ファミリー層にアプローチするために戸建て物件だけに投函したい」「企業向けのサービスを展開しているから事業者だけに配布したい」など、企業の要望に合わせて配布方法を選択できるので、自社に適した方法を検討してみてください。
チラシ以外の配布物も届けられる
ポスティングは「チラシをポストに投函する」イメージがありますが、実際にはチラシ以外の配布物を届けることも可能です。チラシ以外に配布できる広告物としては、下記のような例があります。
マグネット広告 |
冷蔵庫などに貼りつけて保管してもらいやすい |
サンプル入り広告 |
ステッカーや商品サンプルを同封することで印象に残りやすくなる |
封筒 |
普通郵便物と見分けがつかないので中身を確認してもらいやすい |
冊子 |
情報量が多くチラシ1枚に収まらない場合に利用しやすい |
「実際にかける費用」や「宣伝する商品の特徴」などを加味した上で選ぶようにしましょう。
ポスティングのデメリット
ここまで、ポスティングのメリットについて詳しく解説してきました。次に、ポスティングを実際に導入する上で、知識として押さえておきたいデメリットを紹介します。
- 配布する際にケアすべき点が多い
- クレームが発生するリスクがある
- 配布をするのに時間がかかる
- 細かいターゲティングができない
- 読まずに捨てられる可能性がある
- 地域によっては割高になることがある
- ポスティング業者選びで失敗する恐れがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
配布する際にケアすべき点が多い
ポスティングでチラシの配布をする際は、適切な配布方法やマナーについて知っておかないと、知らないうちに「違法行為」に該当してしまう恐れがあるので注意してください。例としては、「ポスティング禁止」の張り紙がある家にチラシを投函した、ポスティングのために無断で敷地内に入ったなどが挙げられます。
自社でポスティングを行う場合は、どのような行為が違法となる可能性があるのかをしっかりと把握しておきましょう。法律や条例に関して不安な方は、外部の専門業者に依頼をするのが安心です。
クレームが発生するリスクがある
ポスティングを行うと、チラシを不要と感じる方から直接連絡が来るリスクもあります。外部の専門業者に依頼をする場合は、業者側でクレーム対応まで行ってくれるところが多い傾向です。しかし、ポスティングをどこの業者が行っているのかが分からず、チラシに掲載されている電話番号などに直接連絡をするというケースもあるので注意しましょう。
また、自社でポスティングを行う際はクレーム対応も行わなければいけないため、本来の業務に支障が出る可能性もあります。
配布をするのに時間がかかる
配布エリアの範囲にもよりますが、ポスティングは数日かかるのが一般的なので、どのくらいの日数がかかるのかを事前に把握しておく必要があります。
チラシの配布にかかる日数などは天候によって左右されるため、予定通りに進まない場合もあります。特に、梅雨の時期や台風が多い時期などは、延期が続いて想定よりも配布が大幅に遅れてしまう可能性も考えられるでしょう。
店舗のセール情報、店舗オープンのお知らせなど、日程が決まっているチラシを配布する際は、余裕を持ったスケジュールを立てる必要があります。
細かいターゲティングができない
前述の通り、ポスティングは「エリア」「住居種別」などを指定したターゲティングが可能です。しかし、「年代」「性別」「家族構成」などのより細かな指定はできません。「20代女性に向けたサービスを展開しているので、20代女性にだけアプローチをしたい」といった企業にはあまり向かない広告方法と言えるでしょう。
また、「配布したエリアのどのくらいの人がチラシを見てくれたのか」「チラシを読まずに捨てた人がどのくらいいるのか」などの詳細な効果測定もできません。
読まずに捨てられる可能性がある
チラシの中身をあまり見ずに不要と判断して捨ててしまう方もいるという点にも注意が必要です。マンションの郵便受け付近にゴミ箱がある場合にそのまま捨てられてしまったり、酷い場合はポイ捨てをされてしまったりすることもあるでしょう。ゴミ箱に同じチラシが溢れている、床に捨てられているといった状況になると、あまり良い印象を持たれません。
ポストからチラシを取り出したタイミングで、捨てられる前にいかに見てもらえるかがポイントになります。
地域によっては割高になることがある
ポスティングの費用は地域によって異なります。住宅が密集していることが多い地域や集合住宅が多い地域は効率的に配れるので、比較的単価が安い傾向です。しかし、住宅同士の距離が離れている地方や、山や坂などがあって配布に時間がかかる地域などは、ポスティング費用が割高になります。ポスティング業者に依頼する場合は、必ず見積もりを出してもらい、費用感を確認しておきましょう。
ポスティング業者選びで失敗する恐れがある
残念ながら、ポスティング業者の中には悪質なサービスを提供しているところもあります。「ポスティング禁止」の張り紙がある家にチラシを投函している、投函したように見せかけて廃棄しているなどの問題がある業者を選ばないようにしましょう。
特に、相場よりも単価が大幅に安いポスティング業者などは注意が必要です。ポスティングを外部の専門業者に依頼する場合は、しっかりと比較しながら安心して依頼できる業者を選びましょう。
ポスティングを成功させるには
ポスティングはさまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。ただポスティングを実施しただけではうまくいかない可能性もあるので、ここではポスティングを成功させるためのコツについて見ていきましょう。
- 事前に市場調査・競合調査をする
- ユーザーのニーズを把握する
- チラシを配布するエリアの調査をする
- 集合住宅に配る
- ポスティング後に効果測定をする
競合企業と差をつけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
事前に市場調査・競合調査をする
やみくもにポスティングをしても、思うような効果が得られない可能性が高いです。事前に「どの地域の方に商品を購入してもらいたいか」「どんなターゲット層に需要があるのか」をしっかりと検討しましょう。具体的に訴求すべきターゲットが明確になったら、広告内容・ポスティングする住居条件などを決めていきます。
また、競合他社がどのような動きをしているのかにも注目してみてください。自社が行う予定のことを競合企業がすでに行っている可能性もあります。競合企業が行っていることも把握した上で、競合企業に紛れない戦略とコンセプトを打ち出していきましょう。
ユーザーのニーズを把握する
ポスティングチラシが、自社が伝えたい内容を一方的に紹介するだけのものになっていないかも確認しましょう。ユーザーに魅力を感じてもらうためには、まずユーザーのニーズを正確に把握することが大切です。ターゲットがどのような情報を求めているのか、どのようなデザインで訴求をするべきなのかなどを検討しましょう。
ポスティングチラシを作成する際には、「チラシの内容によってターゲットがどのようなメリットを得るのか」「ターゲットに刺さるコピーライティングになっているか」なども意識する必要があります。
チラシを配布するエリアの調査をする
「富裕層が多いエリア」「ファミリー層が多いエリア」「単身者が多いエリア」など、地域によって居住している人の属性や家族構成などが大きく異なります。ポスティングをする際には、エリアの調査をして特徴を把握した上で適切な地域を選択することが大切です。
広告を届けたいターゲットはどのような家族構成なのかなど、ターゲットの生活環境を意識して選定すると良いでしょう。
集合住宅に配る
集合住宅は基本的に、「ファミリー向け」「単身者向け」といったコンセプトがあるので、適切なターゲットを狙う際におすすめです。しかし、マンションやアパートは「ポスティング禁止」とされていることも多いので、配布するときは注意しなければいけません。
ポスティング業者の中には、「ポスティング禁止」の建物をまとめたリストを作成しているところもあるので、配布をしたいエリアの集合住宅に配布ができるのかを確認してみるのも良いでしょう。
ポスティング後に効果測定をする
ポスティングをしたら効果測定をしましょう。効果測定と言うと具体的な数値を把握するイメージがあるかと思いますが、ポスティングは単体の効果を測るのが難しいので、具体的な数値で確証を得ることはほとんどできません。
ポスティング単体の効果を測定したい場合は、以下のような工夫をすると良いです。
- アンケートを実施して「チラシを見て店舗に来店した方」の人数を把握する
- チラシにクーポンをつけて「チラシを持って来店した方」の人数を把握する
- チラシのみに記載している電話番号やQRコードでお問い合わせ数を測る
効果測定をすることで改善案の検討にもつながるので、データを集めておくのは高い効果を得るためにとても有効な手段と言えます。
ポスティングで高い効果を得やすい事業者の特徴
ポスティングは、地域密着型の店舗・施設を経営している事業者や特定の地域でさまざまな年齢層の方にアプローチをしたい事業者に向いています。他にも、地域ごとに伝えたい内容が異なる、地域の事業者に向けて情報を届けたいといった場合にも、ポスティングは有効な手段です。
しかし、ポスティングを行う際に重要なのは、地域特有のニーズに対応しているか、利益につながりやすいエリアを対象としているかなどのエリアマーケティングを行う上での戦略です。「地域密着型の店舗に向いているとされているから」といった理由で戦略の組み立てや分析もせずにポスティングを行うと、思うような効果が得られない可能性もあるので注意してください。
ポスティングのメリットを得られる業者を探すならエリアインテグレーション
エリアマーケティングに精通しており、高品質なサービスを提供している会社を探している方は、ぜひ「エリアインテグレーション」をご検討ください。
事業のマーケティングニーズに基づいて、店舗の商圏分析、競合店の調査、エリア販促プロモーションのプランニング・実施など、エリアマーケティングに関連する業務をワンストップでサポートします。
まとめ
ポスティングは、チラシなどをポストに投函して企業の認知度アップや集客数の向上を目指す手法です。近年はSNSなどで広告を出稿する企業も多いですが、ポスティングはインターネットに触れる機会が少ない方にも情報を伝えられるというメリットがあることから、現在でも有効な広告手法として活用されています。
他にも、ポスティングは特定のエリアに届けられる、さまざまな年齢層の方に届けられる、配布方法の選別ができるなどのさまざまなメリットがあります。
一方で、配布時に気をつけるべき点が多い、細かいターゲティングができないなどのデメリットもあるので、しっかりとメリットデメリットを把握した上で実施を検討しましょう。
ポスティングの実施を検討している方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。エリアマーケティングに関する業務をサポートさせていただきます。