ポスティングは効果ない?効果が出ない原因と反響を得る方法を解説
幅広い年齢層にアプローチできる、新規顧客の開拓ができるなどの理由から、企業の販促方法として人気があるポスティング。しかし、「ポスティングは効果ない」という口コミなどを聞いて不安に感じているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ポスティングの効果が出ない要因やポスティング効果をアップさせる方法について深掘りしていきます。ポスティングで効果を得るコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.ポスティングは効果ない?
- 2.効果のないポスティングで終わってしまう要因
- 2.1.チラシが適切に届いていない
- 2.1.1.市場調査・エリア調査が足りていない
- 2.1.2.スタッフがチラシを廃棄してしまっている
- 2.2.チラシを見てもらえていない
- 2.2.1.ポスティングする枚数・回数が少ない
- 2.2.2.他の業者とチラシが重なってしまっている
- 2.3.実際の行動につながっていない
- 2.3.1.チラシの内容が分かりにくく伝わっていない
- 2.3.2.行動につながるだけの情報・内容がチラシにない
- 3.【ターゲット選定】ポスティングの効果をアップさせる方法
- 3.1.ターゲット層を具体的に設定する
- 3.2.商圏をベースにエリアを選定する
- 3.3.エリア内のターゲット層を調査する
- 4.【チラシ作成】ポスティングの効果をアップさせる方法
- 4.1.伝えたい内容の順序を決めて内容をシンプルにする
- 4.2.チラシを見た人が得られるメリットを明確に伝える
- 4.3.写真やイラストを入れて見やすくする
- 4.4.クーポンや割引券を配布する
- 4.5.ターゲット層に合わせたデザインにする
- 5.【効果測定】ポスティングの効果をアップさせる方法
- 5.1.同じエリアで継続的にポスティングを行う
- 5.2.反響率・反応率を計算する
- 5.3.反響率・反応率を元に改善策を検討する
- 6.ポスティングに関する相談ならエリアインテグレーション
- 7.まとめ
ポスティングは効果ない?
ポスティングの一般的な効果・反響率は0.1%~0.3%ほどと紹介されることもありますが、これはあくまでも推測で、具体的な語れる数値は存在しません。なぜなら、ポスティングは効果や反響率を正しく測るのが難しい広告手法だからです。
ポスティングは、配布したうちの何人がチラシを読んだのか、何人がチラシを取っておいているのか、何人が読まずに捨てたのかなどのデータを測ることができません。そのため、データの取り方を工夫しないと、そもそも効果測定が正確な数値にならないのです。
ポスティングは、ただ配布をするだけで高い効果を得ることはできませんが、ターゲットの明確化やエリア分析などをしっかりと行うことで効果のアップが期待できます。下記で紹介する、効果がないポスティングで終わってしまう要因や効果をアップさせる方法を参考に、ぜひポスティングによる販促を検討してみてください。
効果のないポスティングで終わってしまう要因
ここからは、効果のないポスティングで終わってしまう主な要因を3つ解説していきます。ポスティングを実際に行っても効果が得られなかった方、ポスティングを検討していて効果が得られるか不安という方は、ぜひご覧ください。
効果が得られない要因 |
具体的な理由 |
チラシが適切に届いていない |
市場調査・エリア調査が足りていない |
チラシを見てもらえていない |
ポスティングする枚数・回数が少ない |
実際の行動につながっていない |
チラシの内容が分かりにくく伝わっていない |
チラシが適切に届いていない
ポスティングで効果が得られない要因の一つが、チラシが適切に届いていないことです。これは、調査が足りていないことでターゲットに届かなかった、スタッフがチラシを廃棄してしまっていたなどの理由が考えられます。それぞれの理由について深掘りしていきましょう。
市場調査・エリア調査が足りていない
ポスティングをしても効果を感じられない場合、市場調査やエリア調査が足りていない可能性があります。ポスティングはただ配布をすれば良いのではなく、自社がターゲットとしている層に配布をすることが大切です。
例えば、小学生の塾のチラシを単身者が多いマンションに配布しても、本来情報を届けたい相手には届いていません。エリアごとに在住している方の年齢層や家族構成が異なるので、配布をする際は市場調査・エリア調査をしっかりと行いましょう。
どんなに魅力的なチラシを作っても、市場調査やエリア調査が足りていなければ十分な効果は得られません。
スタッフがチラシを廃棄してしまっている
ポスティング会社のスタッフがチラシを廃棄してしまっているために、ターゲットの元へ届かないこともあります。実際に、2016年11月に神戸市内のゴミ捨て場で大量にチラシが廃棄されていたという事例もありました。そもそもチラシが捨てられてしまっていては、効果が得られるかどうかという話以前の問題です。
ポスティング会社に依頼する場合は、スタッフ一人一人にGPS端末を持たせているなど、配布スタッフの管理が行き届いている会社を選ぶようにしましょう。
チラシを見てもらえていない
ターゲットにチラシが届いていても、チラシを見ずに捨てられてしまっては意味がありません。チラシを見てもらえない理由としては、ポスティングする枚数・回数が少ない、他の業者とチラシが重なってしまっているなどが挙げられます。それぞれの理由について見ていきましょう。
ポスティングする枚数・回数が少ない
ポスティングは1回の配布で高い効果が得られるものではないため、繰り返し配布することが重要です。枚数や回数が少ないと効果が出にくいので注意してください。ターゲットに正確に配布をしていても、状況によっては目に止まらなかったり、現状では必要がなかったりして、認知してもらえない可能性があります。
繰り返し配布をすることで、ターゲットがいつの間にか名前を覚えて認知していくのです。何度も名前を見ることで繰り返し接すると、単純接触効果でターゲットが親しみや好意を抱くようになります。商品・サービスが必要になったタイミングで名前を思い出してもらいやすくなるので、ポスティングは繰り返し行うようにしましょう。
他の業者とチラシが重なってしまっている
他のチラシや競合他社のチラシと配布した日が重なっていると、ポストに入っているチラシの枚数が多く、内容をあまり見ないまま捨てられてしまう恐れもあります。
ポスティングを行う際には、他のチラシに負けないようにターゲットの印象に残るチラシを作成することが大切です。自社で配布をする場合は、他のチラシが少ない曜日や時間帯を選んでポスティングをするという手もあるでしょう。
また、ポスティング業者に依頼をするときにも注意が必要です。ポスティング業者に依頼をする際に、他社のチラシと一緒に配布をする「併配」よりも、企業のチラシを単独で配布する「単配」のほうが見てもらいやすいと説明されるケースがあります。
しかし、単配でも他の業者のチラシと重なる可能性は十分にあるため、明言できるものではありません。「単配なら絶対に広告を手に取るから見てもらえる」と説明をしている業者には気をつけてください。
確かに単配は自社のチラシのみを配布してもらえますが、併配は他社のチラシと一緒に配布をする分費用を抑えられるなどのメリットもあるので、費用対効果のバランスを考えながら検討しましょう。
実際の行動につながっていない
最後に、ターゲットにチラシが届いていて内容を見てもらっているにも関わらず、実際の行動につながっていないケースについて解説していきます。行動につながらない主な理由は、チラシの内容が分かりにくく伝わっていない、行動につながるだけの情報・内容がチラシにないなどです。それぞれの理由を深掘りしていきます。
チラシの内容が分かりにくく伝わっていない
自社の良さをできるだけ多く伝えたくて、チラシにありったけの情報を詰め込もうとする企業も珍しくありません。しかし、人はチラシを見て数秒で捨てるかどうかを判断するとされています。そのため、まずは数秒でターゲットの興味を引くようなデザインにしなければいけません。
ターゲットを意識したキャッチコピー、分かりやすい画像やイラスト、文字や画像の配置などによって、見た人が感じるイメージは大きく異なります。情報を取捨選択して、必要な情報のみを分かりやすく伝えられるデザインや文章を意識しましょう。
行動につながるだけの情報・内容がチラシにない
行動につながるだけの情報や内容がチラシにないと、ターゲットの行動意欲をかき立てることができません。チラシにクーポンや割引券をつける、期間限定のセールで安く商品を購入できるなど、ターゲットのメリットになる情報を具体的に伝えるようにしましょう。
また、ターゲットの行動意欲をかき立てても、行動につながる導線ができていないと意味がありません。例えば、チラシを読んで実際にサービスのお問い合わせをしようと検討している方がいても、電話番号が記載されていなかったり、小さすぎて目に止まらなかったりすると、調べる手間が必要になります。
このように、実際に行動をするまでの手間が増えると、効果がないまま終わってしまう可能性が高くなるのです。
【ターゲット選定】ポスティングの効果をアップさせる方法
ポスティングで効果が得られない要因について解説したところで、次はポスティングの効果をアップさせる方法を見ていきましょう。ここでは、「ターゲット選定」の方法に注目して解説していきます。
- ターゲット層を具体的に設定する
- 商圏をベースにエリアを選定する
- エリア内のターゲット層を調査する
ターゲット選定にお悩みの方は、参考にしてみてください。
ターゲット層を具体的に設定する
ポスティングの効果をアップさせるためには、ターゲット層をより具体的に設定することが重要です。具体的に設定するとターゲットに対する理解度が深まり、抱えているニーズを把握しやすくなります。
具体的なターゲット層の例は、「仕事と育児の両立に追われる30代女性」や「バリバリ仕事をする20代独身男性」などです。「20代男性」と設定するよりも「バリバリ仕事をする20代独身男性」と設定したほうが、日々の生活で何に重きを置いているのか、どのような生活リズムなのかなどを想定しやすくなるでしょう。
ターゲット層を具体的に設定することで、自然と読み手の目線で判断できるようになり、ターゲットに刺さるチラシの作成ができます。
商圏をベースにエリアを選定する
ポスティングの効果をアップさせるなら、商圏(集客できる範囲)をベースに配布エリアを選定すると良いです。例えば、ターゲットが多く集客をしやすい地域に配布をしても、配布エリアから遠くて通いにくい距離に店舗があったら、ターゲットは行くのを躊躇してしまうでしょう。
商圏の中で「ファミリー層が多いエリア」「単身者が多いエリア」と分けて、自社の狙うターゲットが多いエリアを絞っていくと、より効果的な配布エリアを見極められるはずです。エリア選定に不安を感じている方は、ポスティング会社に依頼するのも良いでしょう。
エリア内のターゲット層を調査する
ポスティングの効果をアップさせるなら、エリア内のターゲット層の調査が必須です。地図上で「この辺りは戸建てが多くて自社がターゲットにしているファミリー層が多そう」などと判断をしても、実際には高齢者夫婦が多いエリアだったということもあります。
エリア内に住んでいる人が自社のターゲット層に本当に合っているのかなどをチェックして、より効果的なポスティングを目指しましょう。ターゲット層の調査には、総務省統計局が提供している、視覚的に統計を把握できる「統計地理情報システム」などを活用すると良いです。
【チラシ作成】ポスティングの効果をアップさせる方法
次は「チラシ作成」の観点から、ポスティングの効果をアップさせる方法を解説していきます。ポスティングの効果をアップさせるチラシ作成の方法は、主に下記の5つです。
- 伝えたい内容の順序を決めて内容をシンプルにする
- チラシを見た人が得られるメリットを明確に伝える
- 写真やイラストを入れて見やすくする
- クーポンや割引券を配布する
- ターゲット層に合わせたデザインにする
一つずつ見ていきましょう。
伝えたい内容の順序を決めて内容をシンプルにする
情報量が多いと、何を伝えたいチラシなのかが読み手に伝わりません。先ほども解説したように、チラシを見た人は数秒で捨てるかどうかを判断するので、伝えたい内容が分からないチラシはすぐに捨てられてしまうでしょう。
チラシで自社のサービスを伝える際は、優先順位をつけてアピールポイントを一つに絞ってください。一つのテーマだけを伝えるシンプルな内容にしたほうが、ターゲットの印象に残りやすくなります。
チラシ作成は自社で行うことも可能ですが、ターゲットに刺さるチラシを作成するなら外部の業者やクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを活用するのもおすすめです。
チラシを見た人が得られるメリットを明確に伝える
チラシを作成するときは、読み手が得られるメリットを明確に伝えましょう。自分にメリットがない、自分に関係がないチラシは最後まで読まずに捨てられてしまいます。
「期間限定の割引情報が掲載されている」「チラシについているクーポンを持参するとプレゼントがある」「サービスを利用することで悩みが解消される」など、どのようなメリットがあるのかを明確に伝えるようにしてください。
幅広い層に向けた内容にすると、誰にも刺さらず注目してもらえないということも珍しくありません。ターゲットがより魅力を感じるような内容を伝えたほうが見てもらいやすいです。
写真やイラストを入れて見やすくする
チラシは文字ばかりを載せるのではなく、写真やイラストを入れて見やすくしてください。文字だけで伝えるよりも具体的なイメージが伝わり、読み手の記憶に残りやすいです。具体的には、下記のような例が挙げられます。
- 新規オープンのお店の宣伝なら店舗の写真
- 商品の販促なら商品の画像
- 飲食店ならメニュー画像
- 子ども向けの習い事なら可愛いらしいイラスト
このように、事業や店舗の商品・サービス内容に合う写真やイラストを入れると、訴求力がアップするでしょう。
クーポンや割引券を配布する
チラシにクーポンや割引券をつけると、読み手にとってのメリットが分かりやすく目を引きます。店舗にクーポンや割引券を持参した人の人数で、チラシの効果や反響が分かりやすくなるのもメリットの一つです。
ただし、利用期限をつけておかないと、後回しにされてしまったりチラシを取っておいたまま忘れられてしまったりするので注意してください。期限を分かりやすく載せておくと、「期限までに行かなければ」という心理状態になって、短期間で来店してもらいやすくなるでしょう。
また、クーポンや割引券を店舗に持参してもらう場合は、薄い紙に印刷をするとボロボロになってしまう可能性があるので、少し厚めの紙を選ぶなどの工夫をすると良いです。
ターゲット層に合わせたデザインにする
チラシの効果や反響を高めるなら、ターゲット層に合わせたデザインにするのも大切です。読みやすいと感じるデザインや魅力的に感じるデザインはターゲットによって異なります。例えば、女性向けならパステルカラーで曲線を意識した柔らかい雰囲気のデザインにする、男性向けなら暗めの深い色合いで直線的なデザインにするなどです。
ターゲットを詳細に設定すると、チラシのデザインもよりターゲット層に向けたものにできるでしょう。
【効果測定】ポスティングの効果をアップさせる方法
最後に、「効果測定」の観点からポスティングの効果をアップさせる方法を解説します。ポスティングの効果をアップさせる効果測定の方法は、主に下記の3つです。
- 同じエリアで継続的にポスティングを行う
- 反響率・反応率を計算する
- 反響率・反応率を元に改善策を検討する
それぞれ見ていきましょう。
同じエリアで継続的にポスティングを行う
ポスティングは、継続的に行うことで反響率がアップしやすくなるとされています。先ほども解説したように、ポスティングを繰り返し行って認知度を高めていくと、単純接触効果によってターゲットからの親しみや好意を抱かれやすくなります。
一週間に1回、月に1回、半年に1回など、定期的にチラシの配布をすると良いです。しかし、ただ配布をしても意味がないので、きちんと効果測定をするようにしましょう。
反響率・反応率を計算する
先ほども解説したように、ポスティングは効果測定を行うのが難しい広告手法です。一般的には、ポスティングの効果・反響率は下記のような計算式で測定するとされていますが、これでも正しい数値が測定できるとは限りません。
反響率(%) = 反響数(新規顧客獲得など)/ チラシ配布部数 × 100
ポスティングをしたあとに店舗への問い合わせや来店数が増えたとしても、チラシ以外の要素も含まれている可能性があるので、なかなかチラシのみの効果を特定できないのです。
しかし、より高い効果を得るためには、データを計測して改善のヒントを得るのがおすすめです。チラシのQRコードからしかログインできないサイトを用意する、チラシからの問い合わせ用の電話番号を用意するなど、効果測定ができるように工夫をすると良いでしょう。
反響率・反応率を元に改善策を検討する
反響率・反応率を測定したら、そのデータを元に改善策を考えましょう。繰り返しポスティングを行いながら改善を重ねることで、より高い効果が期待できます。
ポスティングを外部の専門業者に依頼している場合は、測定した結果を業者に開示して、次回の取り組みに生かしてもらうと良いでしょう。業者はポスティングのプロなので、自社では思いつかない改善案を提示してもらえる可能性があります。
ポスティングに関する相談ならエリアインテグレーション
ポスティングに関するお悩みを抱えている方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。企業のニーズを元に、店舗の商圏分析や競合店の調査、エリア販促プロモーションのプランニングや実施などを行っている他、配布支援ツールの開発・提供なども行っています。
独自に開発したGIS「BEAM」を使い、ターゲットの分布などを地図上に可視化することが可能です。ターゲットを正確に割り出した、精度の高いポスティングを実施できるでしょう。
ポスティングを考えている方は、ぜひエリアインテグレーションにお問い合わせください。
まとめ
この記事では、ポスティングの効果や効果がないポスティングに終わってしまう要因などについて解説しました。ポスティングの一般的な効果・反響率は0.1%~0.3%ほどと紹介されるケースもありますが、これはあくまでも推測です。ポスティングは効果や反響率を正しく測るのが難しい広告手法なので、具体的に語れる数値は存在しません。
効果がないポスティングで終わってしまう要因としては、チラシが適切に届いていない、チラシを見てもらえていない、実際の行動につながっていないなどが挙げられます。
ポスティングで思うような効果が得られず悩んでいる方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。