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ポスティングの種類|配布方法ごとの特徴やメリットデメリットを解説

ポスティングは、企業や店舗の販促方法の一つです。特定のエリアで情報を伝えられる、幅広い世代に情報を届けやすいという特徴があり、ネット社会である現代においても宣伝効果が期待できます。

しかし、一言でポスティングと言ってもさまざまな種類があり、種類ごとに特徴が異なるため、ポスティングを依頼すればどの種類でも必ず販促効果が得られるというわけではありません。

この記事では、ポスティングの種類とその特徴、メリットデメリットを詳しく解説していきます。自社に適したポスティングの種類を検討中の方は、ぜひご覧ください。


目次[非表示]

  1. 1.ポスティングは目的に合わせて種類を選ぶ
  2. 2.ローラー配布|エリア内に幅広く配布
    1. 2.1.メリット
    2. 2.2.デメリット
  3. 3.セグメント配布|ターゲットに向けて配布
    1. 3.1.メリット
    2. 3.2.デメリット
  4. 4.集合住宅配布|マンション・アパートへの配布
    1. 4.1.メリット
    2. 4.2.デメリット
  5. 5.戸建配布|戸建ての建物への配布
    1. 5.1.メリット
    2. 5.2.デメリット
  6. 6.事業所配布|法人・企業向けの配布
    1. 6.1.メリット
    2. 6.2.デメリット
  7. 7.単配|自社のチラシのみを配布
    1. 7.1.メリット
    2. 7.2.デメリット
  8. 8.併配|他社のチラシと合わせて配布
    1. 8.1.メリット
    2. 8.2.デメリット
  9. 9.さまざまな種類のポスティングを検討中ならエリアインテグレーション
    1. 9.1.独自で開発したツールを活用した顧客獲得戦略の提案
  10. 10.まとめ


ポスティングは目的に合わせて種類を選ぶ

ポスティングは、企業や店舗における集客方法の一つです。チラシなどの印刷物を個人宅や事務所に直接投函し、企業の認知度向上や新規顧客の獲得を目指します。現代ではインターネットを利用したWEB広告やSNS広告が主流となっていますが、インターネットを活用しない世代にも情報を届けられるというメリットから、現代でも効果が期待できる販促方法です。
ポスティングの主な配布方法としては、下記の7つが挙げられます。

ローラー配布

建物などに関係なくエリア全域に配布

セグメント配布

建物の形態などを指定して限定的に配布

集合住宅配布

マンションやアパートに配布

戸建配布

戸建て建物に配布

事業所配布

法人企業に向けて配布

単配

自社の広告だけを配布

併配

他社の広告と一緒に配布

ポスティングの配布方法は複数あり、それぞれ特徴が異なります。ターゲットやアピールしたい内容などに合わせて配布方法を選ぶことが大切です。下記で、それぞれの配布方法の特徴やメリットデメリットを詳しく見ていきましょう


ローラー配布|エリア内に幅広く配布

ローラー配布は、集合住宅や戸建てといった建物の種類に関係なく、軒並みチラシを投函していく方法です。軒並みチラシを投函していくことから、「軒並み配布」とも呼ばれます。

エリア内の大多数の世帯に広告を配布できるのがメリットですが、「ポスティング禁止」とされている建物もあるため、必ずしもすべての建物に配布できるわけではありません。
幅広く情報を伝えることを目的とした、店舗の新規オープンやイベントの事前告知などに向いている配布方法で、若者から高齢者まで幅広い世代に情報を伝えられます。


メリット

建物の形態に関係なくエリア全域にチラシを投函するローラー配布は、幅広い世帯に情報を届けられるのがメリットです。また、「ポスティング禁止」とされている建物以外に配布をするだけで、細かい条件の指定がないので、他の配布方法よりもコストを抑えられます。
お店の新規オープンのお知らせやイベントの事前告知など、多くの人に情報を知ってもらいたいという場合におすすめの方法です。


デメリット

ローラー配布はターゲットを絞らずに配布するので、自社がターゲットとしていない世帯や自社に興味がない世帯にもチラシが届けられます。そのため、他の配布方法と比較すると反響率・反応率が低い傾向にあり、チラシを読まれなかったり捨てられたりすることも少なくありません。
ポスティングの反響率については、「ポスティングの反響率の平均は?計算方法や反響率が変化する要因を紹介」の記事をご参照ください。


セグメント配布|ターゲットに向けて配布

セグメント配布は、条件を細分化して特定のターゲットに向けて配布をする方法で、「選別配布」とも呼ばれます。マンションやアパート、一戸建て、事務所など、配布する建物を限定することが可能です。
上述したローラー配布よりも配布効率は劣りますが、ターゲットに対してピンポイントにアプローチできるといった特徴があります。なお、後述する集合住宅配布や戸建配布、事業所配布は、セグメント配布の一種です。


メリット

セグメント配布は、建物を指定してチラシ配布を行います。そのため、ファミリー層がターゲットなら一戸建て、一人暮らしの方がターゲットならマンションといったように、ターゲット層に向けたアプローチがしやすく、ローラー配布と比較すると反響率が高い傾向にあるのがメリットです。明確なターゲットが決まっていて、特定の世帯に情報を伝えたい場合に適した方法と言えます。


デメリット

セグメント配布のデメリットは、ローラー配布よりも費用がかかる点です。建物の種類に関係なくエリア全域に配布するローラー配布と違い、セグメント配布は建物の種類が限定されているので、どうしても配布に時間がかかります。
作業効率が下がることから、配布費用が高めに設定されており、指定する条件が細かければ細かいほど費用が高くなる傾向です。
また、ローラー配布と比較をすると反響率が高い傾向にあると解説しましたが、ターゲット設定がそもそも間違っている、エリア選定がターゲット層に合っていないなどの問題があると高い効果は得られないので注意してください。


集合住宅配布|マンション・アパートへの配布

集合住宅のポスト

集合住宅配布は、マンションやアパートなどの集合住宅をターゲットにポスティングする配布方法で、「集合限定配布」とも呼ばれます。

マンションやアパートは入口にポストがまとまっていることが多く、一度に多くのチラシを投函できるため、セグメント配布の中では特に作業効率が良い配布方法です。しかし一方で、マンションやアパートは「ポスティング禁止」とされている場合もあるので、配布をする際に注意をしないといけません。

スタッフの教育がしっかりと行われていないポスティング業者に依頼をすると、ポスティング禁止のマンションやアパートにチラシを投函してトラブルになるといった事態が起こりかねないので、適切なポスティング業者選びが重要です。


メリット

集合住宅配布は、一度に多くのチラシ配布ができて配布効率が良いので、セグメント配布の中ではコストが抑えられる方法と言えます。
また、マンションは間取りや立地によって住んでいる層が変わるため、ターゲット層に合わせたエリア選定や条件指定を行いやすいのが特徴です。例えば、都心のビジネス街に近い駅周辺なら働きざかりの独身者、学校や公園が近いエリアならファミリー世帯など、ターゲットに合わせてエリア選定を行えば、効率的にアプローチできます。


デメリット

マンションなどの集合住宅の場合、セキュリティなどの観点からポスティングを禁止しているところも少なくありません。ポスティングを禁止している建物に誤ってチラシを投函してしまうと、クレームやトラブルにつながる恐れがあります。
ポスティング禁止の建物への配布は、ポスティング業者だけではなく、チラシの配布を依頼した側の印象も悪くなる可能性があるので特に注意が必要です。
自社でポスティングする場合は、事前にポスティング禁止の建物をリスト化して把握し、間違って投函してしまわないように気をつけてください。


戸建配布|戸建ての建物への配布

戸建配布は「戸建限定配布」とも呼ばれ、一戸建ての住宅にターゲットを絞ってポスティングする配布方法です。戸建ては家族で住んでいる割合が多く、子どもから高齢者までのさまざまな世代に向けて情報を届けられます。
そのため、ファミリー向けのチラシや住宅リフォームのチラシなどは反響率が高くなりやすい傾向です。


メリット

一戸建ては家族で住んでいることが多いため、ファミリー層にアプローチができる、孫世代からおじいちゃんおばあちゃんの高齢者世代まで幅広い年齢層にアプローチできるといったメリットがあります。ファミリー層向けや高齢者向けの商材はもちろん、英会話やピアノ教室などの商材のチラシの配布も宣伝効果が期待できるでしょう。


デメリット

一戸建ては一軒ずつ回ってチラシを投函する必要があり、どうしても配布に時間がかかるため、マンション配布と比較するとコストが高くなる傾向です。特に、地方や山間部の田舎は一軒一軒の距離が遠く、配布に時間がかかるので、都心部よりも配布費用が高めに設定されていることが多いという点に注意してください。ポスティング業者に依頼をする際は、エリアごとの費用の違いなども把握しておくと良いでしょう。

ポスティング費用を左右するポイントについては、「ポスティングの費用相場を紹介|費用の内訳や料金を抑える方法は?」の記事をご参照ください。


事業所配布|法人・企業向けの配布

事業所配布は、集合住宅や戸建て住宅にはチラシを投函せず、法人企業に向けてポスティングする配布方法です。BtoBのサービスや商品を提供している企業に適している方法で、新規顧客の獲得や新規事業の推進につながりやすくなります。事業所配布は顧客に合った商材の宣伝がしやすいので、比較的クレームが少ない傾向です。


メリット

事業所配布は、店舗や事務所などの事業所に配布を行うので、BtoBのサービス・商品を提供している企業におすすめできます。個人宅にチラシを届けることがないため、ターゲットに向けて効率的にアプローチできるでしょう。チラシを配布した企業から興味を持ってもらえれば、営業電話をかけたり営業訪問をしたりする手間を軽減できます。


デメリット

基本的に事業所は集合住宅や戸建て物件よりも少ないので、配布に手間がかかるのがデメリットです。ビジネス街などであれば効率的に配布できるかもしれませんが、それでは配布エリアが限られてしまいます。市街地にある事業所などをターゲットにしている場合は、他の配布方法よりも費用がかかることを想定しておきましょう。


単配|自社のチラシのみを配布

単配は「単独配布」の略で、自社の広告だけをポスティングする方法です。配布日程の調整をしやすいのがメリットですが、後述の併配と比較すると配布費用が高くなりやすいのがデメリットと言えます。


メリット

単配は自社のチラシのみを配布する方法なので、他の企業との兼ね合いを気にすることなく配布ができます。オープン日が決まっている新規店舗の宣伝や開催日が決まっているキャンペーンやイベントの広告に適した方法です。
他の広告物と一緒に配布をすることがないので、サンプルを同梱している、大きめサイズのチラシの配布を予定しているなど、配布物がかさばる場合にも対応してもらいやすいでしょう。


デメリット

単配は自社の広告のみを配布してもらう方法なので、後述の併配よりも費用が高いのがデメリットです。できるだけ費用を抑えて安くポスティングをしたいと考える場合には、あまり向かない方法と言えます。予算が不安な方は、ポスティング業者に見積もりの依頼をして、費用を比較してみましょう。


併配|他社のチラシと合わせて配布

たくさんのポスティングチラシ

併配は「併合配布」の略で、他社の広告と一緒にポスティングをする方法です。上記の単配とは異なり、複数社のチラシをまとめて投函していくため、費用を抑えられるというメリットがあります。配布日の調整ができないので、配布を完了させたい期日までに余裕がある、特に期日を設定していない場合などに適した方法です。


メリット

併配の大きなメリットとして、ポスティングにかかる費用を抑えられることが挙げられます。他社の広告と一緒にチラシを投函できるので、ポスティング業者の負担を抑えられることから、配布費用が安く設定されているのです。ポスティングにかける費用をできるだけ抑えたいという事業者の方は、併配を検討してみてください。


デメリット

ポスティングにかかる費用が抑えられるというメリットがある反面、併配の機会が出てくるのを待つ必要があるため、余裕を持ったスケジュール調整をしておかなければいけません。他社との兼ね合いによっては、配布期間が想定よりも長くなることもあるでしょう。日付が決まっているイベントなどの宣伝を行う際は、余裕のあるスケジュールで依頼をするか、単配を選ぶのが安心です。


さまざまな種類のポスティングを検討中ならエリアインテグレーション

ポスティングにはさまざまな種類がありますが、自社にどの方法が適しているのかが分からないという方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。企業が訴求したい広告内容やターゲット層を元に、新聞折込・ポスティング・ジオターゲティング広告・フリーペーパー折込などのさまざまな広告手法の中から適した手法の検討・提案を行っています。

もちろん、企業の目標や予算に合わせて、今回紹介したポスティングの種類の中から最適なプランの提案もいたしますので、エリアマーケティングに関するお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。


独自で開発したツールを活用した顧客獲得戦略の提案

エリアインテグレーションでは、独自に開発したGIS「BEAM」を使用し、ターゲットの分布などの各種統計データや企業の商圏情報、各エリア媒体の実施エリア情報を地図上で可視化できます。地図で情報を一目で確認できるので、より正確なデータ管理・分析ができて、最適化されたプランの提案が可能です。


まとめ

ポスティングはチラシをポストに投函し、企業の知名度向上や新規顧客獲得を目指す集客方法です。ポスティングと一言で言っても、さまざまな種類の配布方法があるので、自社に適した種類を選ぶことがポスティングで高い効果を得るための鍵と言えるでしょう。
記事で解説したように、ポスティングの種類には下記の7つが挙げられます。

  • ローラー配布
  • セグメント配布
  • 集合住宅配布
  • 戸建配布
  • 事業所配布
  • 単配
  • 併配

自社に適したポスティング方法が分からない、どの方法が良いのか悩んでいるという方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。