ポスティングのエリア選定を行う方法を紹介|高い効果を得るコツは?
ポスティングは、広告チラシを配布することで認知度向上や集客を目指す販促方法です。チラシを配布するだけなので、一見簡単に行えるように思えます。しかし、ポスティングはただチラシを投函していけば効果が得られるというわけではないので注意が必要です。
ポスティングで高い効果を得るためには、エリア選定が欠かせません。この記事では、ポスティングを効果的に行うためのエリア選定の方法やポスティング時のエリア選定のコツなどを解説します。エリア選定に必要なPDCAについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.ポスティングを効果的に行うためのエリア選定の方法
- 1.1.ターゲット層を明確にする
- 1.1.1.ポスティングのターゲティングのコツ
- 1.2.商圏分析をして配布範囲を検討する
- 1.3.エリアの特性を把握する
- 1.4.競合店舗の位置も調査する
- 1.5.配布エリアを絞り込む
- 2.ポスティング時のエリア選定のコツ
- 3.ポスティングの効果を高めるエリア選定に必要なPDCA
- 4.エリア選定にお悩みならエリアインテグレーションへ
- 5.まとめ
ポスティングを効果的に行うためのエリア選定の方法
ポスティングを効果的に行うためのエリア選定には、主に5つの方法が挙げられます。
- ターゲット層を明確にする
- 商圏分析をして配布範囲を検討する
- エリアの特性を把握する
- 競合店舗の位置も調査する
- 配布エリアを絞り込む
それぞれの選定方法を詳しく見ていきましょう。
ターゲット層を明確にする
エリア選定を行うためには、まずターゲット層を明確にすることが重要です。自社が想定するターゲット層が不明瞭だったり間違っていたりすると、ニーズに合った宣伝ができず、思うような効果が得られないという結果につながってしまいます。
ターゲット層の設定をするのが難しい場合は、自社サービス・商品への理解を深めて、誰に向けてサービス・商品を提供しているのかを見直しましょう。
ポスティングのターゲティングのコツ
ポスティングのターゲティングを行う際は、年齢層、世帯構成、世帯年収、住居の種類などのポイントを意識して行うと良いです。例えば、日用品などの誰でも使用する可能性がある商品は、幅広く宣伝してもある程度の効果は得られますが、より高い効果を得るなら主婦・主夫層に絞って宣伝するのが良いでしょう。
また、介護用品のような使用者が限られる商品の場合は、高齢者がいない世帯に対して宣伝しても意味がありませんが、必要としている世帯に絞ってピンポイントで宣伝すれば高い効果が期待できるでしょう。
このように、ターゲット層によって求めている商品やサービスは異なるので、エリア選定を行う前にまずはターゲットを決めることが大切です。
商圏分析をして配布範囲を検討する
商圏分析とは、集客や宣伝などのマーケティングを目的として、企業や店舗の取引の対象となるエリアの分析を行うことです。店舗から車で10分、店舗から半径1kmなど、どの範囲を対象とするのかを見極め、そのエリアに住んでいる人の属性などをデータを元に分析していきます。
エリアの特性を把握する
ポスティングを効果的に行うためには、配布エリアの特性をあらかじめ把握しておくことも大切です。
市区町村の公式サイトや国勢調査のデータなどを参考に、「人口数」「世帯数」「男女比」などを確認できるため、大まかなエリアの特性を把握できます。これらの情報に加えて、エリアに住んでいる人の年齢層や住居の種類といった情報を集めていくと、よりターゲット層にマッチしたポスティングが行えるでしょう。地域ごとのエリア特性をしっかり把握し、チラシ配布のミスマッチを防ぐことがポイントです。
競合店舗の位置も調査する
エリア特性を把握するとともに、競合店舗の位置を調査しておくことも重要です。競合店舗が周囲にあるエリアにポスティングを行っても、思うような集客を得られない可能性があります。近くに競合店舗がある場合は、アピール方法をよく検討してください。
例えば、競合店舗との明確な違いをアピールすると、競合店舗があっても集客効果が得られるでしょう。事前に競合店舗の位置やサービス内容・商品情報などをチェックし、競合店舗のターゲット層や差別化できるポイントを調べておくと、自社ならではの特徴を伝えられるはずです。
配布エリアを絞り込む
ターゲットの分布やエリアの特性の把握、競合店舗の調査などを終えたら、チラシを配布するエリアを絞り込んでいきます。ポスティングは「丁目」単位で範囲を選択できるので、自社が伝えたい内容や想定しているターゲット層を元に、エリアを絞り込んでいきましょう。
その際には、チラシの配布方法もあらかじめ検討しておくと良いです。ポスティングの配布方法には、下記のような種類があります。種類ごとに特徴や効果的に活用できる場面が異なるので、自社に適した方法を選ぶようにしましょう。
配布方法の種類 |
特徴 |
効果的に活用できるシーン |
ローラー配布 |
建物などに関係なくエリア全域に配布 |
幅広い世帯に情報を伝えたい場合に効果的 |
セグメント配布 |
建物の形態などを指定して限定的に配布 |
ターゲットにダイレクトに情報を伝えたい場合に効果的 |
集合住宅配布 |
マンションやアパートに配布 |
ターゲットがマンションに在住していることが多い場合に効果的 |
戸建配布 |
戸建て建物に配布 |
ターゲットが戸建てに在住していることが多い場合に効果的 |
事業所配布 |
法人企業に向けて配布 |
ターゲットが法人企業の場合に効果的 |
ポスティングの種類については、「ポスティングの種類|配布方法ごとの特徴やメリットデメリットを解説」の記事をご参照ください。
ポスティング時のエリア選定のコツ
ここまで、ポスティングを効果的に行うためのエリア選定の方法を解説してきました。ここからは、エリア選定を行う際のコツを3つ紹介します。自社の広告を配布するのに適さないエリアを選んでしまわないように、チェックしておきましょう。
- 商圏分析の内容を元に配布エリアを選ぶ
- ターゲット層が多く住んでいるエリアに配布する
- 配布方法に合わせて配布エリアを選ぶ
それぞれ詳しく説明していきます。
商圏分析の内容を元に配布エリアを選ぶ
配布エリアの選定を行う際は、先ほども解説した商圏分析の内容を参考にすると良いです。企業が行っているサービスや取り扱っている商品によって商圏範囲は異なり、それぞれに合った商圏範囲でポスティングを行わなければ高い効果は得られません。
来店をすることが難しい距離に在住している人に届けても、ポスティング費用だけがかかってなかなか効果が得られないということになりかねません。
商圏分析を行う際は、まず自社店舗や競合店舗の位置、顧客分布などを地図上に記載して、一目で把握できる状態にします。その後、アンケートや地域への実施調査などを行い、自社の商圏エリアを明確にしていきましょう。商圏エリアの把握ができたら、国勢調査のデータなどを参考に地域や顧客の特性を分析を行っていくと、より適切なエリア選択をすることが可能です。
ターゲット層が多く住んでいるエリアに配布する
ターゲットの分布やエリアの特性を分析し、ターゲット層が多く住んでいる地域を配布エリアに決めるのも一つの手です。例えば、スーパーの集客という点は同じでも、高級志向のスーパーなら高級住宅地を中心に配布する、安さが特徴のスーパーなら主婦・主夫層に向けてファミリー世帯が多いエリアを中心に配布するなどの工夫ができます。
このように、ターゲット層が多く住んでいるエリアを狙って宣伝することで、新規顧客の獲得や業績の向上が期待できるようになるでしょう。
配布方法に合わせて配布エリアを選ぶ
ポスティングの配布方法に合わせて配布エリアを決めるのもおすすめです。先ほど解説したように、ポスティングと一言で言ってもさまざまな種類があります。
エリア内全域に配布をするローラー配布ならあまり気にする必要はありませんが、マンションやアパートなどの集合住宅を中心に配布をする集合住宅配布の依頼を検討しているなら、集合住宅が多く集まっているエリアかどうかも見ておくと良いでしょう。エリア内に集合住宅が少なければ、あまり数を配布することができません。
他にも、戸建配布や事業所配布など、建物の種類を限定して配布する場合は、エリア内に配布できる世帯がどのくらいあるのかを大まかに把握しておくと良いです。
ポスティングの効果を高めるエリア選定に必要なPDCA
ポスティングの効果を高めるエリア選定を行うためには、上述したコツやポイント以外に、PDCAサイクルを回すことも有効です。PDCAは仮説や検証を繰り返していくことで継続的に改善を行っていく方法のことで、下記の4つの頭文字を取った単語となっています。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
1回やったら終わりではなく、今回のポスティングで得た情報を次回につなげ、次回のポスティング結果をその次につなげるというサイクルを繰り返していきます。繰り返し改善を行っていくことで、より高い効果が期待できるようになるのです。
Plan|ポスティングの計画を立てる
ポスティングを行う目的を元に、どのようにポスティングを行っていくのかという計画を立てます。決める内容としては、予算や配布枚数、配布物の種類、配布期間、配布のタイミングなどが挙げられます。これまでに解説した、エリア選定もポスティングの計画の中の一つです。
PlanはPDCAの土台となる重要な要素であるため、時間をかけてでもしっかりと計画を立てるようにしましょう。「なんとなくこのエリアが良さそうだと思った」といった曖昧な理由では、PDCAの意味がありません。「なぜこのエリアを選定したのか」という根拠を明確にすることで、Check(評価)が正確に行えるようになります。
Do|計画を元にポスティングを実施する
Planの段階で立てた計画を元にチラシを作成し、実際にポスティングを行います。できるだけ計画通りにポスティングを進め、ありのままの結果を得るように心がけてください。
Check|ポスティングの効果を測定をする
計画に沿ってポスティングを行ったら効果を測定します。ポスティングは紙媒体の広告なので効果測定ができないのではと思われることもありますが、全くデータを集められないわけではありません。
正確な効果測定を行うのが難しい方法であるのは事実ですが、下記のような対応方法を取ることもできます。
- チラシにクーポンや割引券をつけて店舗に持参してもらう
- チラシ限定の電話番号を記載してお問い合わせ数を測る
- 専用のQRコードを記載してアクセス数を調べる
ポスティングに関するデータを残しておくことで、今後の改善策の検討や次の計画の立案に役立ちます。
Action|データを元に改善案を検討する
効果測定で得たデータを元に、ターゲットや配布エリアの見直し、配布枚数の増減など、多方面の改善案を検討します。例えば、「Aのエリアからの反響は多かったがBのエリアからの反響はゼロだった」という結果があった場合は、反響がなかった原因を探り、別のアプローチを検討する必要があるでしょう。
効果測定の内容を活用しながら適切な改善案を採用していくことで、次の計画をより実用性のある内容にできるため、結果的にポスティングの効果を高められるでしょう。
エリア選定にお悩みならエリアインテグレーションへ
エリア選定でお悩みの方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。企業のエリアマーケティングを支援しており、各種統計データを元にしたエリア分析や競合店舗分析を参考に最適なポスティングエリアを検討いたします。
販促活動の計画から実施までをワンストップでサポートしているため、ポスティングが初めての方でも安心してご利用いただけます。
独自開発のツールを活用したエリア分析が可能
エリアインテグレーションでは、独自で開発をしたオリジナルGIS「BEAM」の開発・運用を行っています。従来型のGIS(Geographic Information System)でも、地図情報や各統計データなどを地図上に可視化して商圏分析に活用することは可能です。
これに加えて、「BEAM」はエリア媒体のプランニング用に独自の機能を搭載し、よりエリアマーケティングに特化したツールとなっているため、より精度が高いエリア選定を行えます。
あらゆる媒体の中から最適なプランを提案
エリアインテグレーションでは。企業が訴求したい広告やターゲットを元に、最適なプランの提案を行っています。ポスティングはもちろん、新聞折込やフリーペーパー折込などのあらゆる媒体の中からプランを選択することが可能です。あらゆる媒体の中から、より自社に適したマーケティング手法を検討したいという企業担当者の方は、お気軽にご相談ください。
配布禁止リストの整備などの危機管理も万全
ポスティングはチラシを配布するという特性上、クレームが届きやすい手法となっています。エリアインテグレーションでは、常に最新の配布禁止リストの作成・共有を行っており、クレームに対する危機管理も万全です。
「配布禁止リスト」を取り込むことで、配布禁止物件に近づくと自動的にアラートが鳴る独自開発のGPSアプリを提携先のポスティング会社に提供しているため、誤って配布をするリスクも軽減しています。
まとめ
ポスティングはチラシなどの広告物をポストに投函し、企業や店舗の知名度向上や新規顧客獲得などを目的に行う集客方法の一つです。しかし、ポスティングはただ単にポストへ投函すれば良いわけではなく、配布するエリアの選定が重要です。
エリア選定を行う際は、ニーズに合った広告を出稿するために、まずはターゲット層を明確にします。その後、商圏分析・エリア特性の把握・競合店舗の調査などを行ってから、配布エリアの絞り込みを行いましょう。
エリア選定に関して悩みがある方は、ぜひエリアインテグレーションにご相談ください。