クリニック開業の集客にはポスティングが効果的!注意点やポイントも解説
クリニックの新規開業では、事前に近隣住民への告知としてポスティングが有効です。ただし、どのようにチラシを作ればいいかわからず、チラシを作るにも医療法広告規制に触れないか不安で悩んでいるクリニックの事業担当者の方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、クリニック開業の集客にポスティングが効果的な理由と、注意点やポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.クリニック開業の集客にポスティングが有効な理由
- 1.1.特定エリアにターゲティングできる
- 1.2.手元に残るため好きなタイミングで読み返せる
- 1.3.視覚的な訴求効果が期待できる
- 1.4.幅広い層に宣伝できる
- 1.5.比較的コストが安い
- 2.クリニックのポスティングチラシ作成には医療法広告規制に注意
- 3.クリニックのチラシに使用できるもの
- 3.1.院長が写っている写真
- 3.2.クリニックの医療機器の写真
- 4.クリニック開業におけるポスティングチラシ作成のポイント
- 4.1.目的やゴールを明確にする
- 4.2.検証・改善をし、繰り返しポスティングを実施する
- 4.3.エリアマーケティングの知識や技術を活用する
- 5.分析からポスティング業務を外注することも一つの手段
- 6.クリニックのポスティングならエリアインテグレーションへお任せください
- 7.まとめ
クリニック開業の集客にポスティングが有効な理由
クリニック開業の集客にはポスティングが有効だといわれる理由は、以下の5つです。
- 特定エリアにターゲティングできる
- 手元に残るため好きなタイミングで読み返せる
- 視覚的な訴求効果が期待できる
- 幅広い層に宣伝できる
- 比較的コストが安い
それぞれの理由について、以下で詳しく解説します。
また、ポスティング自体のメリットは以下のページで詳しくご覧いただけます。
ポスティングのメリット7選|7つのデメリットや成功させるポイントも解説
特定エリアにターゲティングできる
クリニック開業の集客にチラシを配布すれば、特定エリアにターゲティングできます。ただし、エリアを特定したとしてもチラシは不特定多数を対象としており、ターゲットの絞り込みが難しいといえます。そのためにも、チラシを配布する前には商圏の把握は欠かせません。商圏とは、自分が経営している店舗まで来てくれる可能性のある顧客が住んでいる範囲のことです。アプローチしたいターゲットにチラシを配布できるよう、商圏エリアを確認しておきましょう。
手元に残るため好きなタイミングで読み返せる
チラシは形として手元に残るため、読者は好きなタイミングで読み返すことが可能です。たとえば、Web広告やテレビコマーシャルだと情報を目にした直後に流れてしまうため、思い出したいときに正確な情報を思い出せない可能性があります。しかし、チラシであれば、一度目にした後でも手元に残してあれば再度確認できます。また、複数人の世帯の場合はチラシを家族間や施設内で回覧されれば、1枚で複数人にアプローチできるでしょう。
視覚的な訴求効果が期待できる
チラシには、視覚的な訴求効果が期待できます。地図やクリニックの外観、設備などの写真を見やすくわかりやすいレイアウトで取り入れると効果的です。
検索エンジンのリスティング広告で集客するクリニックも多いですが、リスティング広告はクリックされないと意味がありません。さらに、広告費用を多く支払うほど露出度が増すため、予算が少ない事業者ではほとんど表示されないでしょう。その点、ポスティングチラシであれば競合のクリニックと競うことなく、自社の情報のみを視覚的に訴求できます。
幅広い層に宣伝できる
新聞折込チラシやWeb広告と違い、ポスティングチラシは幅広い層に宣伝可能です。たとえば、新聞折込チラシだと、新聞を契約している方にしか宣伝できません。
発行部数(単位:千部) |
人口千人当たり部数 |
日刊紙数 |
|
2023年 |
33,047 |
270 |
110 |
2022年 |
36,775 |
298 |
112 |
2021年 |
39,512 |
319 |
113 |
2020年 |
42,345 |
340 |
116 |
2019年 |
46,233 |
370 |
116 |
一般社団法人日本新聞協会が発表している「新聞の発行部数と普及度」を見ると、新聞の発行部数は年々減少傾向にあります。人口減少やさらなるIT化の進行によって、今後も発行部数の減少が見込まれます。また、WebサイトやSNSはおもに若い世代を中心に利用するため、全世代の方に満遍なく知ってもらえない可能性があるでしょう。そのため、新聞の契約の有無に左右されず、全世代の多様な層にアプローチできるポスティングがおすすめできます。
比較的コストが安い
代表的な販促方法の一つ「DM(ダイレクトメッセージ)」と比較すると、詳細な費用は配布方法などにより異なりますが、ポスティングは基本的にDMよりもコストが安いといわれています。一方で、DMはポスティングとは異なり、リストを元に配布をするためコストがかかりやすくなっています。顧客への郵送費の負担もあり、顧客数が多いほど料金も高くなるのも特徴です。集客において比較的コストが安い点でポスティングは有効です。
クリニックのポスティングチラシ作成には医療法広告規制に注意
クリニックのポスティングチラシ作成には、医療法広告規制に注意してください。2018年6月の医療法改正に伴い、クリニックのWebサイトもチラシ(広告)として扱われる恐れがあります。医療法広告規制に違反しないためには、以下の6つの禁止事項について確認しておきましょう。
ちなみに、医療法広告規制に違反するとチラシの中止や是正を命じられます。もし従わなかった場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金刑が課せられるため、注意が必要です。
参照:医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(第2版)
- 治療効果を謳う目的で患者さんの体験談を掲載しない
- ビフォーアフターの写真を掲載しない
- 他院と比較し自院が優れているとアピールしない
- 拡大広告を掲載しない
- 虚偽広告を掲載しない
- 根拠のない効果や効能を表示しない
クリニックのチラシに使用できるもの
クリニックのチラシを作成する際には、医療法広告規制に準拠した上で以下の2つのポイントを踏まえて作成しましょう。クリニックのチラシに使用できるものは以下の通りです。
- 院長が写っている写真
- クリニックの医療機器の写真
それぞれについて詳しく解説します。
院長が写っている写真
チラシを作成する際は、院長やスタッフの写真を掲載しましょう。院長やスタッフの写真を掲載することで、安心感や信頼感を持ってもらいやすくなります。ただし、チラシに院長やスタッフの写真を掲載する場合は、本人の許可を取るようにしてください。
クリニックの医療機器の写真
近年では、クリニックの運営は競合も増え、最新の診療用機器を導入するクリニックもあります。差別化を図るために、クリニックの医療機器の写真を載せることをおすすめします。ただし、クリニックの医療機器であっても、未承認医療機器の販売・授与などに該当する広告だった場合は、薬機法違反に抵触する可能性があります。薬機法に抵触すると行政指導が入るため、業務停止処分を受ければ業務に影響しかねません。2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる恐れもあります。
参照:医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書 (第2版)
クリニック開業におけるポスティングチラシ作成のポイント
ポスティングチラシを作成する場合は、どのような工夫を施せばよいのでしょうか。クリニック開業におけるポスティングチラシ作成のポイントは、以下の通りです。
- 目的やゴールを明確にする
- 検証・改善をし、繰り返しポスティングを実施する
- 配布のタイミングを見極める
- エリアマーケティングの知識や技術を活用する
それぞれの理由について、以下で詳しく解説します。
目的やゴールを明確にする
開業クリニックがポスティングチラシを作成する場合は、目的やゴールを明確化しましょう。目的やゴールを明確化しないままポスティングチラシを作成しても、読者に見やすいチラシは作れません。何のチラシかわかりにくいと、受け取った人は興味を惹かれず記憶に残ることはないでしょう。目的やゴールを明確化しておけば、チラシを受け取った人の記憶に残るチラシを作成でき、集客につなげられます。
検証・改善をし、繰り返しポスティングを実施する
開業クリニックのチラシは幅広い観点で検証・改善して、繰り返しポスティングを実施することが大切です。はじめはチラシを配布しても、思うような効果が得られない場合があるでしょう。効果を上げるためには、ターゲットを広げるかデザインを変えるなどの改善を取り入れることも方法の一つです。
検証・改善して繰り返しポスティングを実施すれば、反響が良いターゲットやデザインを把握でき、イベントやキャンペーンがあった場合も効果的なチラシを作成できるでしょう
エリアマーケティングの知識や技術を活用する
エリアマーケティングとは、地域の特性に基づいたマーケティング手法のことです。エリア内にどのような人たちが住んでいるのか、家族構成、年齢層の分布を調査し、ニーズを把握して営業戦略を立てていきます。
エリアマーケティングの実施によって、エリア内にいるターゲット層の割合の把握が可能です。商圏の特徴を的確につかめれば、ターゲット層が多い地域でクリニック開業するときの店舗規模や商品内容、営業時間帯などの詳細な計画が立てられるでしょう。また、商圏内の競合クリニックの把握も進めておけば、開業時より他店舗との差別化が図れます。
エリアマーケティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
エリアマーケティングとは?分析手法や手順、ポイントなど解説
分析からポスティング業務を外注することも一つの手段
ポスティングにはエリアマーケティングの知識や配布禁止地域の有無、その地域に根付いた需要があるため闇雲に実施しても効果が出にくい傾向にあります。エリアマーケティングの知識や技術を活用するには自身で行うことは時間も労力もかかり、徒労に終わることもあるでしょう。そのため、ポスティング業務を外注依頼できれば、上記のような懸念を解決してくれます。社内に適した人材がいないとお悩みの場合は、外注依頼も一つの手段として検討してみましょう。
クリニックのポスティングならエリアインテグレーションへお任せください
クリニック新規開業の集客のポスティングなら、エリアインテグレーションにお任せください。エリアインテグレーションなら、クライアント様の目的に特化したエリアやターゲットの認定やポスティング業務を代行いたします。
下記は、エリアインテグレーションができることを表にまとめたものです。
運営会社 |
有限責任事業組合エリアインテグレーション |
サービス内容 |
ポスティング・その他メディアを使用した販促活動の支援 |
料金プラン |
ポスティング料金:エリア・サイズ・枚数による |
申込・相談窓口 |
|
URL |
チラシ内容やターゲット層に合わせた配布方法が豊富
エリアインテグレーションでは、GIS(地理情報システム)を利用した商圏分析・ターゲットエリア分析を行い、特定のエリアやターゲットに適した配布方法を見出します。配布方法は以下の2つがあります。
- 配布エリアやターゲット層を指定した配布方法:「軒並み配布」「エリアフリー配布」
- 配布員の目視で行われる、住居形態を指定した配布方法:「戸建限定配布」「集合住宅限定配布」「事業所限定配布」
エリアインテグレーションが作り上げた独自のネットワークにより、選択可能となった多彩な配布方法のなかから、クライアントに適した方法でご利用いただけます。
全国47都道府県、約3,300万世帯をカバー
エリアインテグレーションでは、エリアマーケティングから新聞折込業務など、一連の業務代行をサポートしています。配布業務では、各地域に根ざした全国140社以上の配布会社と提携し、全国47都道府県の配布エリア、約3,300万世帯以上をカバーする万全のネットワークを敷き、全国どこからでも対応可能です。また、信頼できる全国の業者のみと提携し、弊社指定の配送センターによるスムーズな納品を実施しています。トラブルを未然に防ぐため、情報の共有を行い、円滑なエリアマーケティングを実現します。
エリアマーケティングに関わる業務をワンストップでサポート
エリアインテグレーションでは、店舗の商圏分析・競合店の調査・エリア販促プロモーションのプランニングや実施など、エリアマーケティングに関わる一連の業務をワンストップでサポートします。エリアマーケティングに精通した人材が不足している場合、エリアインテグレーションにご相談いただければ最適なプランニングをご提案します。また、ポスティング体制には専用のコールセンターを配置し、緊急時にもスピーディな対応と品質の安定を実現可能です。クレーム担当窓口もあり、マニュアル化によって万が一の場合にも的確で迅速な対応が可能です。
まとめ
クリニック開業の集客にポスティングが効果的な理由と、注意点やポイントを詳しく解説しました。
ポスティングは特定エリアの幅広い層に比較的低コストでアプローチでき、視覚的な訴求効果が期待できます。また、手元に残る可能性が高いため、読者は自分の好きなときに読み返すことも可能です。医療法広告規制に違反するとチラシの中止や是正を命じられます。
そして、ポスティングチラシ作成のポイントは、目的やゴールを明確にすることや検証・改善して繰り返しポスティングを実施することです。また、エリアマーケティングの知識や技術が必要なため、プロの代行業者に依頼することもおすすめです。ポスティングに関するご相談であれば、エリアインテグレーションにお任せください。