塾のチラシ｜反響率を高めるチラシ作成方法や配る際の注意点を解説

塾の有効な集客手段として、ポスティングチラシの配布を検討している、または思ったような効果が得られず、効果的なチラシ作成のコツを知りたいと考えている事業担当者・責任者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、塾におけるチラシの重要性や、チラシの作成方法、反響率を高めるポイントや注意点など網羅的に解説しています。
これから塾の集客でポスティングチラシの配布を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

塾におけるチラシの重要性

塾は地域密着型の事業が多く、地域住民への知名度向上が不可欠です。そのためには、紙媒体の一つであるチラシは、重要な広告ツールです。チラシは、ターゲットとなる地域に限定して配布でき、無駄なコストをかけずに、ターゲット層に直接アプローチできる点が大きな利点です。
また、チラシは実物として手に取れるため、視覚的で直接的なアプローチが可能です。この点でWebよりも訴求力があります。
さらに、チラシには地図や営業時間、講師紹介などを掲載できます。これらの情報は、塾の信頼性を高める上で欠かせません。
反応率を高める工夫をすれば、費用対効果に優れた集客手段となるのです。

チラシとWebチラシとの違い

塾で使われるチラシには、印刷物のチラシとウェブサイトで公開されるWebチラシの2種類があります。
印刷物のチラシは、ターゲットの目に留まりやすく、手に取ってもらえ、必要に応じて保存も簡単です。また、ターゲットが多そうなエリアを選定して配布することも可能なため、新規顧客へのアプローチには最適です。
一方Webチラシは、低コストで作成でき、いつでも更新が可能です。さらに、動画や音声を組み込むことも簡単にできます。印刷の手間がないので、デザインデータさえあれば手軽に掲出が可能で、A/Bテストで反応がよかったものを紙のチラシに採用すると言った裏技的な使い方も可能です。

このように、それぞれメリットが異なるため、塾では両方を効果的に組み合わせることで、リーチを広げ、より多くの生徒獲得が期待できます。

塾のチラシの作り方

次に、塾のチラシの具体的な作り方を解説していきます。
主に以下の流れで作成していきましょう。

1. 誰に何を伝えるのかを明確にする
2. チラシに盛り込む情報を整理する
3. 基本デザインを考える
4. 写真素材を集める
5. チラシを完成させる

一つ一つ確認していきましょう。

①誰に何を伝えるのかを明確にする

塾のチラシを作成する際には、まず「誰に」「何を」伝えるのかを明確にすることが重要です。チラシの目的や対象者を事前に決めておかないと、的確な内容を盛り込めません。
例えば、対象者が小学生であれば、保護者に向けた内容が中心になります。一方、中学生や高校生が対象であれば、本人に向けた内容も必要でしょう。
対象者別の伝えたい情報例については、以下の表をご覧ください。

このように、対象者ごとに伝えたい情報は異なります。対象者を明確にした上で、チラシに盛り込む情報を整理すると、より反響率の高いチラシを作成できるでしょう。

②チラシに盛り込む情報を整理する

塾のチラシには、ターゲットの保護者や生徒に伝えたい情報を正確に盛り込む必要があります。 まず、塾の基本情報として以下の項目を漏れなく記載しましょう。

• 塾名 
• 住所 
• 電話番号 
• アクセス方法(最寄り駅など) 
• 営業時間 
• 対象学年

次に、塾の特徴や強みをわかりやすく伝えるための情報を整理します。

• 指導方針 
• カリキュラム内容
• 講師陣の紹介 
• 合格実績
• 塾の設備(自習室の有無など) 
• 入会キャンペーン情報

上記の情報を、ターゲットにとってわかりやすい形で文章化し、チラシのレイアウトに合わせて適切に配置することが重要です。情報過多にならないよう、絞り込みも忘れずに行いましょう。

③基本デザインを考える

三番目に行うのが、基本デザインを考えることです。チラシに盛り込む情報整理が出来たら、次にそれらをどのように訴求するかを考えます。チラシに視線を移させる何らかの「引っ掛かり」、例えば印象的なキャッチコピーであったり、共感を呼ぶメインビジュアルなど、をデザインの中でいかに目立たせるのか、それを常に意識しておく必要があります。

もしデザインを自分で考案するのが難しい時には、制作ソフトやインターネットを活用して、チラシのデザインテンプレートを探してみるのも一つの方法です。

デザインテンプレートを選ぶことにすれば、何らかの「引っ掛かり」を意識しつつも、もう少し感覚的にこれと思ったデザインやレイアウトを選ぶことができるでしょう。

例えば、小学生向けの塾のチラシであれば、明るく楽しいイメージのテンプレートがよいでしょう。一方、中学受験や高校受験などの難関対策塾向けのチラシでは、シックで信頼感のあるデザインを選ぶことをおすすめします。

対象者ごとのおすすめのテンプレートは以下の通りです。

• 小学生：カラフルでポップなデザイン
• 中学受験生：シックでシンプルなデザイン
• 高校受験生：知的で信頼感のあるデザイン
• 大人向け講座：落ち着いた色味のデザイン

テンプレートを選んだら、そのデザインに合わせて写真素材や文章を盛り込んでいきます。 全体として統一感のあるチラシが作れるよう、テンプレートの選定は慎重に行いましょう。

④写真素材を集める

次に、写真素材を集めましょう。
塾のチラシを作成する際、写真素材の選択は非常に重要です。チラシの写真は、ターゲットとなる保護者や生徒に強く印象づけられる要素となります。
写真素材の具体例は以下の通りです。

• 授業風景の写真 
• 講師陣の写真
• 合格実績の写真 
• 施設の写真 

このように、塾の特色を的確に表す写真を使うことで、チラシの訴求力が高まります。 写真選びの際は、ターゲットに寄り添った視点が大切です。

⑤チラシを完成させる

完成に向けて、テキストの配置を決めます。主要な情報は上部中央に置き、視線が行きやすいようにしましょう。
写真や図版の配置も大切です。人物写真であれば温かみのある笑顔の写真を使用し、信頼感を醸し出します。
色使いに関しても、黄色やオレンジ色など、視覚に訴えかける暖色系を使うとよいでしょう。
このように、 「配置 ・写真 ・色使い」に気をつけチラシを完成させることで、より多くの方の目に留まり、反響を呼ぶチラシになります。

反響率の高い塾のチラシを作成するポイント

次に、反響率の高い塾のチラシを作成するポイントを解説します。具体的には以下のものが挙げられます。

• ターゲットに響くキャッチコピーを作る
• メリットを見出しや本文に提示する
• 特典やサービスを提示する
• 口コミなどの客観的な情報を掲載する
• わかりやすい地図や営業時間を掲載する
• 講師陣を紹介し信頼を獲得する

以下の項目で一つ一つ確認していきましょう。

ターゲットに響くキャッチコピーを作る

チラシのキャッチコピーは、ターゲットの心をくすぐり、チラシを手に取ってもらう重要な役割を担います。そのため、ターゲットの関心事や悩みをくみ取ったキャッチコピーを作りましょう。
例えば、小学生向けの塾であれば、 「うちの子は勉強が嫌い...」 「宿題で毎日ママと喧嘩」 などの悩みに着目したコピーが効果的でしょう。
一方、中学受験や高校受験を控えた生徒向けには、 「第一志望合格へ！」 「偏差値40→60を実現」 など、ターゲットの願望をくすぐるコピーが適切です。
このようにターゲットの悩みや願望に呼応するキャッチコピーを作ることで、ターゲットの心に響き、チラシの内容を見てもらえる可能性が高まります。コピーには十分に時間をかけ、複数のパターンを検討しましょう。

メリットを見出しや本文に提示する

塾のチラシを作成する際、何より重要なのは「自塾のメリット」をはっきりと示すことです。単に「〇〇塾です」と名前を載せるだけでは、受験生や保護者の方々に訴求力がありません。そこで、チラシの見出しやキャッチコピー、本文の中で、自塾の合格実績（合格率や対象別合格者数など）、指導方針・カリキュラム、講師陣の実力、設備の充実度（自習室、映像設備など）、アクセスの良さ、手厚いフォロー体制などのメリットを具体的に記載しましょう。
例えば、「県内トップクラスの合格実績」「生徒一人ひとりに合わせた細かい指導」など、自塾の強みをわかりやすく記載することで、チラシの訴求力が格段にアップします。また、表やグラフを活用して、わかりやすく視覚的に自塾のメリットを伝えることも有効な手段です。文字だけではわかりづらい内容も、図を用いることでひと目でその良さがわかるようになります。

特典やサービスを提示する

チラシには塾の特典やサービスを必ず記載しましょう。具体的には以下のようなものが挙げられます。

• 入会金無料 
• 授業料2カ月分無料
• 夏期講習会無料
• テキスト代無料
• 学習アプリ無料

上記のような特典を提示することで、保護者の関心を引きつけることができます。
さらに、

• 授業の無料体験あり
• 面談無料
• 説明会随時受付
• 安全対策万全

などのサービス内容を記載すれば、より信頼感が高まるでしょう。
特典やサービスを表形式で掲載すると一覧しやすくなります。
【特典】 ・入会金無料 ・授業料2カ月分無料 …
【サービス】 ・無料体験授業あり ・面談随時受付 …
このように、特典やサービスを具体的に提示することで、チラシの反響率が高まるのです。

口コミなどの客観的な情報を掲載する

塾のチラシには、口コミや合格実績などの客観的な情報を掲載することが大切です。これらの情報は、塾の信頼性を裏付けるための強力な武器となります。
例えば、以下のような情報を掲載するとよいでしょう。

• 合格実績(大学別合格者数や合格率など) 
• 生徒の声(具体的なコメントを引用) 
• 指導実績(指導年数や生徒数など) 
• 講師陣の実績(経歴や資格など)

これらの情報を数値化してわかりやすく提示することで、塾の実績がひと目で把握できます。
<合格実績の例> 早稲田大学〇〇名 慶應義塾大学〇〇名 上記トップ校合格率〇〇%
また、生徒のコメントを掲載することで、塾の雰囲気や指導の質を具体的にアピールできます。客観的な情報があれば、保護者の方も安心して塾を選択できるでしょう。

わかりやすい地図や営業時間を掲載する

塾のチラシに地図や営業時間を明記することも、反響率の高い塾のチラシ作成のポイントです。地図については、塾の所在地を簡単に把握できる路線図や周辺の目印となる建物などを示したわかりやすい地図を掲載するのがベストです。

例: 【塾の地図】 ◎最寄り駅 JR山手線 渋谷駅 徒歩5分

◎目印 渋谷マークシティ向かい　など

また、営業時間についても保護者が塾に通わせる際の重要な判断材料となります。 平日と土日、長期休暇期間など、可能な限り詳細に記載することをおすすめします。

例: 【営業時間】 平日 15:00〜21:00 土曜 13:00〜18:00　日曜・祝 休校 

夏期講習 8/1〜8/31　平日 13:0017:00

このように、塾の所在地と営業時間を明確に示すことで、保護者からの信頼を得やすくなり、チラシの反響率の向上が期待できます。

講師陣を紹介し信頼を獲得する

塾のチラシに講師陣の紹介を盛り込むことで、保護者の方々に塾の質の高さを体感してもらえます。
受験指導の実績に裏付けられた講師陣の紹介は、塾の信頼性を高めるポイントです。 例えば、以下の表のような情報を掲載することをおすすめします。

このように、講師の実績がひと目でわかると保護者も安心できるでしょう。 
また、学歴や指導経験年数だけでなく、講師の人となりや指導方針なども紹介すれば、より信頼関係を構築しやすくなります。
さらに、講師の写真を掲載することで、より身近に感じられるはずです。保護者が講師を知ることで、安心して子供を預けられるようになるからです。
このように講師陣を丁寧に紹介することが、塾の質の高さを印象づけ、反響率アップにつながるのです。

チラシ効果を落としてしまう落とし穴

塾のチラシを作成する際、反響率を下げてしまう要因にも注意が必要です。

具体的には以下のものがあります。

• 大手塾のチラシの真似をしてしまう
• 実数の記載がなく合格率の判断がしにくい
• チラシに余白がない

以下の項目で詳しく解説します。

大手塾のチラシの真似をしてしまう

大手塾のチラシを真似ることは避けるべきです。大手塾は、膨大な予算と専門のデザイナーを起用してチラシを制作しています。そのため、質の高いデザインとなっていることが多いです。しかし、大手塾のチラシを真似ただけでは、あなたの塾の特徴や魅力が伝わりません。大手はネームバリューからの集客力が強いため、チラシ自体が優れていない場合もあります。
例えば、大手塾のチラシには以下のようなポイントがあります。

• 落ち着いた色使い
• 大手塾の知名度を前提としたシンプルなデザイン
• 合格実績の掲載

一方で、地域密着型の個別指導塾は、以下のようなチラシデザインが効果的です。

• 親しみやすい色使い 
• 地元に密着した写真やイラスト
• 講師の人となりが伝わるような写真とともに紹介

大手塾のチラシを真似るだけでは、上記のような塾の魅力が伝わりません。塾の強みを前面に出したチラシ作りが重要です。

実数の記載がなく合格率の判断がしにくい

塾のチラシでは、合格実績を強く訴求することがよくあります。しかし、単に「◯◯％の合格率」と書かれていても、その数値の意味がわかりにくいケースが多くあります。

例えば、

 「98%の生徒が第一志望に合格!」

これだけだと、実数が不明なため、その合格率が意味を持つかどうかの判断ができません。 もし生徒数が2人や10人だった場合、どう考えても98％と言う合格率は導けません。信頼できる合格実績を伝えるには、実数（合格者数と指導生徒総数）を明記することが重要です。

【合格実績のよい例】 第一志望合格者数:294人/年間指導生徒総数:300人 ⇒98%の生徒が第一志望合格(294/300)

このように、実数(合格者数や指導生徒総数・受験生徒数など)を記載することで、読み手が合格実績の意味を正しく理解できるようになります。

塾のチラシでは、単に高い％値を掲げるだけでなく、実数を明示し、実績の意味を正確に伝えることが大切です。

チラシに余白がない

チラシデザインにおいて、適度な余白を設けることも重要です。チラシ面積のうち、本文エリアは半分程度に抑え、残りを写真エリアと余白エリアに割り当てるのが一般的な配分基準です。

写真は情報を視覚的に訴求しますが、余白こそがチラシの読みやすさを左右します。情報が密集しすぎると見づらく、内容が十分に伝わりません。

一方で、B5やA4サイズのチラシでは、外側に7mm〜15mm程度の余白があると、すっきりとしたデザインに見えるとされています。

チラシは一見で内容が伝わり、読者に魅力的に映ることが何より大切です。情報が過剰に詰め込まれていると、逆に内容が伝わりにくくなります。適度な余白を意識したレイアウトを心がけ、チラシの魅力を最大限に生かしましょう。

塾がチラシ配りをする際の注意点

最後に、塾がチラシを配る際の注意点を解説します。具体的には以下のものが挙げられます。

• チラシはポスティングで配布する
• 時期を絞って配布する
• 地域に根付いたポスティング会社に外注する

以下の項目を一つ一つ確認していきましょう。

チラシはポスティングで配布する

チラシの配布方法は街中で直接配る方法や新聞折込とさまざまありますが、チラシを配布する際の最も一般的な方法なのが、ポスティングと呼ばれる郵便受けやポストへの直接投函です。
ポスティングは、配布エリアを絞り込めるほか、新聞未購読世帯へのアプローチも可能です。
そして何より「目に留まりやすい」ことがポスティングの最大の利点です。新聞広告は他の広告と紛れがちですが、ポストに直接投函されたチラシは確実に目に留まります。

時期を絞って配布する

塾のチラシを効果的に配布するためには、時期を絞ることが重要です。例えば、次のような時期が配布に適しています。

• <春期> ・新年度が始まる3月下旬~4月上旬 （新入生を獲得したい時期）

• <夏期> ・5月下旬~6月上旬 （学年末テストの前で夏期講習の宣伝に適している）

• <冬期> ・12月上旬~下旬（年が明けて新たな気持ちで勉強を始めたい時期）

このように、保護者や生徒のニーズが高まる時期を選んでチラシを配布すると、反響率が大きくなります。ただし、塾の知名度や実績によっても、適切な時期は変わってくるでしょう。

地域に根付いた塾では、長期休暇前の時期も有効です。生徒の学習状況を把握し、長期休暇中の補習の必要性をアピールできるためです。地域性や塾の特性を考慮し、ターゲットにあった最適な時期を選ぶことが大切です。

地域に根付いたポスティング会社に外注する

塾のチラシ配布は、自社で行うよりも地域に精通したポスティング会社に外注する方法が効果的です。ポスティング会社は以下のようなメリットがあります。

• 地域の詳細な地理情報を把握している
• 最適な配布ルートやタイミングを熟知
• 配布スタッフの確保が容易
• 配布実績に基づく適切な配布部数の提案が可能

特に地域密着型のポスティング会社に外注すれば、きめ細かい対応が期待できます。
また、ポスティング会社の選定時には以下の点に留意しましょう。

• 実績と信頼性
• 料金の相場感
• 配布スタッフの質
• アフターフォローの体制

地域に精通したポスティング会社に外注することで、効率的でコストパフォーマンスの高いチラシ配布が可能です。

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配布実績も豊富で、塾のお客様からも高い評価を得ています。チラシ配布に関するご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

チラシは塾の集客に欠かせないツールです。ターゲットに響くキャッチコピーや、メリット・特典の提示、客観的な情報の掲載、わかりやすい地図や営業時間の明記、講師陣の紹介など、工夫次第で反響率は大きく変わります。
一方で、大手塾の真似や分母不明の合格率、余白のない見づらさなどは効果を落とす落とし穴にもなりかねません。
苦労して作り上げたチラシを配布で失敗させないためにも、ぜひエリアインテグレーションにお任せください。クライアント様の課題や目的に合わせたポスティングを提供します。